●8.JK● ページ8
夜勤のコンビニの
シフトが変わって、
朝8時までになると、
店長が面白そうに言う。
「7時50分に毎回
タマゴサンドとカフェオレの缶を
買いに来る女の子がいるんだよ」
JK「へぇー?ピッタリ7時50分ですか?」
「そう、ピッタリ。ほんとにピッタリ。
その子常連だから、
袋はつけないでシールだけ貼ってね、
会計は絶対現金で250円置いていくから」
はー。ねみぃ。
時間を見ると7時50分
なんと
7時50分に現れたのは
隣に住むパクさんで。
どこになにが置いてあるのか
わかってるみたいにまっすぐ
タマゴサンドの売り場に行ってから
カフェオレを台におく。
あぁ、最悪。
パクさんが来るってわかってたら
俺、もっと今日ちゃんと
髪型時間かけてセットしたのに。
あんまり俺を見ないでほしい
って思ったのも束の間
パクさんはほんとに俺に興味がないらしい
まぁ、隣人ってことは
まだパクさんに知られてないから
しょうがないかもしれないけど。
おれ、
イケメンかそうじゃないかって言われたら
イケメンの部類に入ると思うんだけど。
パクさんは
ものすごいスピードで会計を済ませて
自転車に飛び乗って行った。
まじで俺に興味ないんだな。
「風の速さだろ、あの人。
世の中の客がみんなあの人なら
どんなにレジが楽だろうか」
店長が遠い目をして言う。
俺は別のことで頭がいっぱいだった。
隣に住むことになって
バイト先でもこうしてまた会うことになって
これは神様が俺に
チャンスを与えてるんだ。
パクさんと仲良くなりなさいって
きっとそーゆー暗示なんだ
って
テヒョンイヒョンが言いそうなことを
心の中で思った。
.
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年5月23日 23時