番外編×JK JK side ページ45
夜勤明け。
朝の６時。
夏の朝はもう眩しくて。
Aを起こさないように
そーっと
そーっと
帰宅。
静かに、そぉっと、
Aが寝てるベットに近づいて、
その側に座って
Aの寝顔を眺める。
幸せそうに、寝てるA。
『…ん、帰ってきたの？』
ぼんやり目を開けて
Aが俺を見る。
そしてまた
目を瞑る。
JK「ただいま」
『…おかえりぃー
なんか出産のときみたい』
Aが寝てるベットの横に
座って、Aの手を握ったら、
そんなことを言われた。
JK「今日、午前中授業なんだよね？」
気持ち良さそうにウトウトしてる
Aを邪魔したくないと思いつつ、
話したくて話しかけてしまう。
『うん。でも、あと1時間寝かせてー
グクは？寝ないの？』
JK「寝たい。眠い。でもAを、
見てたい」
『…なにそれ笑』
JK「だって俺たち時間帯合わないじゃん。
一緒に住んでるのに、
会える時間限られてるよ」
『んー、生活リズムが完全に違うからね』
なんて簡単に割り切っちゃってさ。
俺がなんも言わないで黙ってるのを
感じ取ったのかAは
目を瞑りながら言う。
『でもさ、ずっと一緒にいると
ありがたさがわからなくなっちゃうよ。
私達今までベランダでしか
会わなかったんだもん。
それがこうやって会えてるなんて
私はもう、それだけで幸せだよ』
瞑ってあるAのまぶたに
優しくキスを落とすと、
ゆっくりAが目を開ける。
『………そーゆーことされると、
眠れなくなる』
JK「ごめん、笑
…まだ1時間あるから寝な？おやすみ」
Aの頭を撫でてシャワーに向かう。
本当はキス以上したいけど、
それはまた、今度の、
お楽しみってことで。
完。
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2020年5月23日 23時
