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番外編×JM ページ44

ジミナ、ロスに行ってみないか?
世界を見るチャンスだし、
お前には世界的なダンサーになってほしい。




ダンスのコンテストに優勝して、
ずっとお世話になってた先生から
言われた言葉。

コンマ何秒も遅れを取らずに
僕はすぐに

「はい!行かせてください!」

って答えてた。

Aのことは大好きだ。
でも、
その時の僕には頭にはダンスのこと
しかなくて
Aのことは大好きなはずなのに、
少しも頭によぎらなかった。





“私ばっかりジミナのことが好きだよね”

“私のこと、ほんとに好きなの?”

大好きな女の子にそう言わせてしまうほど
僕はダンスに貪欲だったし、
Aに寂しい想いをさせてしまった。

素直じゃないAがそこまで言うから
ほんとに寂しくさせてしまったんだと思う。




いつからか、
僕はそんな質問に答えなくなって
Aはそんな質問もしなくなって
話す時間より黙ってる時間が増えて
ありがとうよりごめんねが増えて

溜まりに溜まって
僕たちは別れた。

溜まったものは
怒りとかじゃなくて。
うまくは言えない。
ただ前は僕とAの間にあった
確実なものが
フワフワしてきて、
空っぽになっちゃった、
そんな感じ。



“ジミンは最初から私のこと
好きじゃなかったもん、
私の片想いだよ、どうせ”


別れ際にそう言ったAの言葉を
訂正したくても
訂正するべきじゃないと思った

ちゃんと好きだよ、今も。
なんて言ったら
僕はダンスを選べなくなる。

ごめんね、天秤にかけて。







でもね、
別れ話をして泣いた顔してる
その姿でさえ不謹慎に
可愛い抱きたいって思うくらい









好きだよ。

でもさよなら。









次に出会う彼氏には
幸せにしてもらうんだよ。

なんて俺が言える言葉じゃないか。









どうか彼女を幸せに。

僕は心の中で
そう祈った。





.

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年5月23日 23時

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