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54. ページ36
JK「euphoria って曲、
Aのことを想って書いたんだ。
“誰かがこの世界を揺さぶっても
つないだ手を絶対に離さないで
今僕の手をとって
君は僕の幸せの源なんだ”
重いって思うかもしれないけど、
でも本当の気持ちだから。」
グクはたった今言った歌詞のように
大事そうに私の両手を
包み込むように握った
JK「僕の、彼女になってください。
誰よりも大事にするって誓うよ。
誰よりもAのことが
好きだって誓うよ。
俺の愛が重くても、
この手は絶対に離さないでね。」
こういうときに泣くのは
大抵女の子の方なんだろうけど。
グクはおっきい目に
キラキラした涙を溜めて
私をまっすぐに見つめる。
グクのバイト先のコンビニで出会って
今度はマンションの隣人で
その次は私のアルバイト先に
偶然グクが来て。
運命っていうには大袈裟かもしれないけど、
でも私たちは出会うべき
人間同士だったのかもしれないね。
てか、絶対そう。
『離さないよ。
離してって懇願しても
離してやらないよ』
そう言ったら
困った顔すると思ったけど
私の言葉にグクは
顔をくしゃっとさせて
無邪気に笑った。
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2020年5月23日 23時
