最近よく会うアノヒト２【JK】 (ページ33)

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劇場の外は

噴水がライトアップされてて、

広い敷地には

お昼にはたくさん人がいるってものの

夜の10時にもなると
人なんて私たちしかいなくて。

グクのバカ。
怒ってるのは私なのに
その倍くらい怒って私を追いかける。

ついに私はグクに腕を掴まれて。

JK「なんで怒ってんの」

『怒ってないし』

JK「怒ってんじゃん、
なに、”帰る”って。
せっかくのデートなのにさ、」

『そうだよ、せっかくのデートだよ
なのになんでグクは
最初っから最後までそんな感じなの』

JK「そんな感じってなに？」

『……………今日、ずっと変だよ。
素っ気無いし、楽しくなさそうだし。
私のこと好きじゃなくなったの、』

あ、やばい。
最悪。
私のこと好きじゃなくなったのって
なにこのイタイセリフ。
この顔面でこのキャラで
このセリフはキツいって。
なに言っちゃってんの自分。

JK「もぅ、なんでそうなるの………
って、ごめん、これは俺のせいか」

グクはそう言って私の真ん前に
立つ。

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