最近よく会うアノヒト２【JK】 (ページ27)

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行きの電車の中の寝顔とか

アトラクション待ってる間の横顔とか

パレード見てる後ろ姿とか

…全部私ばっかり。

ストーカーかって。

でも

一枚一枚の写真に

これでもかってくらい

グクの私に対する愛情を感じて。

あ、2人で撮ったセルカの写真みーっけ。

でも、なんか、
ちょっと私達カップルみたいだよね？
こうやってみると。
なんかニヤニヤしちゃう。

でも。

グク、私への片想いやめたんじゃなかったの

2人で撮った写真、
パソコンのデスクトップの
背景にしてるし。
てか、私の許可は？

写真を取って
またテーブルとベットの間に座ると
グクは目を瞑ってた。

やっと寝たか。

この際だし

『グクはー、私への片想い、
やめちゃったの？』

規則正しいグクの寝息

さっきやられたように
今度は私がグクの黒髪を
ユサユサ触ってみる。

『片想い、
やめられたら、
困る、
かも、
わたし、』

少し本音を語ってみる

『好きとか好きじゃないとかわかんない
でも、グクのことはなんか気になる。
そんな曖昧な気持ちのまま、
グクと一緒いていいのかな』

もちろんグクから答えなんて
返ってこないけど

最近気づいたけど、
前はグクとジミンを比べてたものの
最近となっては
ジミンのことを考えなくなった。
私の頭によぎるのはいつだって…。

『グクはいい人だし
私なんかよりずっといい人を見つけて
幸せになれるよ』

JK「なれないよ」

え。
は。
こやつ。
起きてやがった

JK「いい奴？俺が？嘘でしょ？
ずっと寝たフリして
Aの本音を聞いてたのに？」

『前言撤回、悪魔め』

JK「…Aへの片想いはやめてないよ
やめてないってか
やめられないから」

そういうグクは
熱のせいか目をうるうるさせてて
囁くみたいに呟くから
それだけで罪だ。

JK「他にどんなに魅力的な女の人がいても
俺はAを選ぶよ」

『それって………告白、？』

JK「………………でもさ、
さすがに冷えピタ貼って
パジャマ姿で告白っていうのは
ないと思うんだよね、俺的に。
かっこつかないし」

『……そう、？』

JK「ちゃんと元気になってから
言うんで」

『…はい、そうしてください』

…はい、そうしてくださいって
言っちゃったけど

それってもうほぼ答えYESだよな。
YESって言っちゃったようなもんだよな
わたし。

『とりあえず、早く寝てください』

突き放すようにそう言ってわたしは
グクに背を向けパソコンに向き合う

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