41.JK ページ23
どうせ
楽しんでたのは僕だけですよ
アトラクション待ってる時間の
世間話とか
2人で撮った写真とか
手を繋いだときの嬉しさと恥ずかしさとか
そーゆーの全部、
俺だけが嬉しいって思ってたんだろうね
「クッキーかぁ、わしでも噛めるかなぁ」
おじちゃんに買ってあげたお土産。
おじちゃんは缶に描かれてるキャラクターを
見てニコニコ微笑む。
「それで、楽しかったかい?」
JK「…………まぁまぁです」
なんて不機嫌に答えてしまう。
悪いのはおじちゃんじゃないのに。
「まぁまぁかい?
Aちゃんは自慢してきたけどなぁ」
JK「……え?」
「おじいの知らないぐぅの一面を
沢山知れた一日だったって。
おじいよりぐぅのことは
詳しいからねって自慢しとったわ。
ぐぅの話ばっかり聞かされてなぁ…
あんな楽しそうに
Aちゃんが話すのは、おじい初めて見たわ。
でも、まぁ、
ぐぅにとってはまぁまぁだったんだなぁ」
JK「そんなの、
俺には一言も言ってくれなかったのに」
「…ぐぅ、言うたじゃろ、
Aちゃんは不器用だって。」
不器用って言っても
俺にはわかんないよ、
Aが俺をどう思ってんのか
ただの友達でいたいのか、
それ以上になってもいいのか、
俺、結構我慢してるんだよ
ほんとは早く
「付き合って」って言いたいのに
でも色々考えて
言ってないんだよ
考える時間はもう十分あげたのに、
それでも俺を中途半端に扱うAって
悪魔なの?
.
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年5月23日 23時