Dear【GIOGIO】 (ページ3)

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数年前ページ3

『新入りぃ？』

あまりの驚きにAの声は裏返った

「そうだよ」

ジェラートが頷き、後ろのソルベも目は本気である

「やったぁああ！」『黙れテリー』

Aの相棒であるテリーが歓喜の声を上げ
その声にAは眉間を押さえた

『何人？』

「2人」

『ふ、ふたりぃ？』

Aは一度理解しようとしたもののソルベの衝撃の返答で、もう一度ソファーに座り込んでしまった

「で？で？お名前は？」

好奇心旺盛なテリーは声を弾ませ前に乗り出した

「リゾットとプロシュート」

Aはとうとう興味無さげに煙草を吸いながらパソコンをいじり出した
テリーはソファーに座って足をブラブラと揺らしている

『チッ』

「因みに、リゾットの教育係はテリーが

プロシュートの教育係はAね」

『は？』

Aはジェラートから発せられた衝撃の言葉に間抜けな声を出し口から煙草が落ちた

『は？いやいやいや、お前らがやれば良いじゃねーかよ！ってかお前らもこの間来たばっかだろ！？』

「だって2人が来たとき、A丸投げしたじゃない」

身振り手振りであたふたするAをテリーは面白そうに笑い落ちた煙草を拾う

ジェラートとソルベも全く聞く耳を持たない

「俺達はまだ入ったばかりだ」

「だってA、面倒見良いし」

『は？どこが！』

Aの目に困惑と狼狽の色が浮かんだ
テリーもジェラートと一緒にニヤニヤし始めた

「だって、A迷子の男の子を一緒にお母さんを探して、最後にジェラートを買ってあげてたじゃない」

『は！？お前らどこから見てやがったんだ！』

「あれぇ？そうなの？A♪」

「優男だな」

場の皆が優男と揶揄しAの方を見るが
Aは顔を赤くしソファーに顔を填めた

『別にやってねーし、ガキが邪魔だったんだよ！

だから別に優しいとかじゃねーし！』

「優しいってことに何の負い目を感じてるの、A」

「いい事なのにねぇ、ねぇソルベ？」

「そうだなジェラート」

『お前らやっぱデキてんだろ！』

必死に反論するがメンバーはニヤニヤとするばかりで聞く耳を持たない

『だから違うってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ』

15分後、いじり倒されたAが
赤面してテリーの鳩尾に拳を入れるのは、また別の話であった

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※テリーはオリキャラです