目黒先生…！！

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目黒side



目『Aちゃん、ちっくん頑張ろっか』


A「……だめぇ！泣」


向『ん〜？Aちゃんいつも頑張れてるやん。すこーしだけ我慢しよ？』


A「…………。泣」


しばらく様子見てたんだけど、そろそろ点滴した方がいいかなって思って…


毎回注射とか嫌がるAちゃんだけど、今日はいつもよりも嫌がってる気がする


今もお布団にすっぽり隠れて出てきてくれなくなっちゃったし


康二もいるし、固定して早く終わりにすることもできるけど、今Aちゃん精神的に少し不安定だからなるべく無理やりは避けたいんだよね…



向『Aちゃん出ておいで〜 お顔見せて〜』


看護師「こんにちは〜」


向『えっこんにちは〜 あれ今日やったっけ？』



そう今日は病棟へセラピードックが来てくれる日


専門的な訓練を積んだ犬だから絶対に吠えないし、子供たちに寄り添うことを目的にしている


スタッフも看護師だから病気のことも理解がある


前にも何回か来てくれたんだけど、ちょうどその時Aちゃん体調崩してたから今日が初めて会う日なんだよね



看護師「Aちゃんはじめまして〜」


向『ほらAちゃんお顔出して〜？ ワンワン来てくれたよ〜』


A「………んぅ？……あっ！」


ずっとすっぽり隠れてたAちゃんだけど、やっとお顔出してくれて興味津々…笑



看護師「Aちゃん触ってみる？」


A「…………(コクン。」


向『Aちゃんどう？ かわいいな？』


A「……かわいい…ぎゅーしていい？」


看護師「ギューしていいよ〜 Aちゃんに触ってもらって嬉しいって〜」



最近あんまり反応がなかったのに、自然と笑顔が増えたからセラピードックが持ってる力はやっぱり大きい




目『今から点滴しようと思ってて、処置の間も大丈夫ですか？』


看護師「大丈夫ですよ。一緒にごろんしたらAちゃん楽にできるかな」



Aちゃんの隣に添い寝してもらって点滴をすることに



看護師「Aちゃんどう？仲良くなれた〜？」


A「うん！んふふ…もふもふ」


看護師「そっか良かったね。Aちゃんこれから何するの〜？」


A「…あのね…Aね…ちっくん…泣」


看護師「Aちゃんこれからちっくん頑張るんだね」


A「………やりたくない…泣」


看護師「うん、やりたくないね…じゃあさワンワンと一緒にごろんしてみる？そしたらAちゃん頑張れるかな〜？」

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