目黒先生…！！

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目黒side



目『あの、安定剤とかって…』


岩『あ〜、少しならいいよ。使った方がリラックスできるかな』


ただでさえ嫌いな処置室に仰向けで横になるのなんてAちゃんにとっては相当なストレスだと思う。


しかも今回は岩本先生と2人で処置にあたるし、看護師さんにも固定役で何人か来てもらってるから


Aちゃんはこれから嫌なことされることがわかっちゃったみたいで、少し興奮気味…


なるべく落ち着いて欲しいんだけど、そんなの難しいよね…


目『Aちゃんの怖いな〜って気持ちが少し減るように、ちっくん頑張ろっか。』


A「…んーんっ…ちっくんだめぇ…お薬飲む…泣」


たまに安定剤使うんだけどいつも錠剤なんだよね


でも今回は飲み込めないから…



目『今Aちゃんごっくんできないもん。だからちっくん頑張ろう？ うん、ごめんごめん嫌だね。すぐ終わるからね〜…』


A「…んっ…んんぅ…いたぁい…泣」


目『ほら、Aちゃん動かなかったからすぐ終わったよ〜 うん、まだやらないからね？ 少しお話ししよう』


ちゃんとこれからやることを説明してあげて、少しでも怖いっていう気持ちが減るといいんだけど…



目『Aちゃんはこれからカバさんのお口であーんするよ〜 少し苦しいけど上手にごろんできたらすぐおしまいだからね』


A「…ひかる…せんせぇ…泣」


目『そうそう、照先生がここの気持ち悪いのとってくれるからね〜 先生はAちゃんが頑張れるようにお手伝いするね？』


まだ泣いてるけど、安定剤が効いてきたのか、胸元をトントンしながら話をしてるとだいぶ落ち着いてきた



岩『目黒、こういう時っていつもAちゃんに開口器つけてる？』


目『はい、つけてますよ。あっ準備してあります。』


岩『おっ、さすが小児科…苦笑』


目『安定剤効いてきたんで、抑制は大丈夫ですかね…』


岩『そうだね、抑制するとストレスも増えちゃうし。 え、いつも抑制もしてんの…？』


目『いつもじゃないですけど、かなり使いますかね〜 え、何ですか？笑』



え、翔太くんも岩本くんも引きすぎじゃない…？苦笑


いや小児科ではけっこう普通だと思うけどな〜…



岩『そろそろ始めようか』


目『はい、Aちゃんお口あーんしてね〜 少しの間これつけてて？ ごめんね、嫌だよね〜』


A「……んーっ！泣」



開口器をつけられて、口が閉じられなくなったAちゃんは涙が止まらない…

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