16話 美桜side ページ18
「あのね、今すっごい辛いんだ...
廉のことこんなに好きだなんて気づかなかったよ。
今は汚れた感情しか出てこないの。
別れて欲しいとか、私のことだけを見て欲しいとか、
最低なことばっかり。酷いよね、私。
それくらい好きなんだって気づいたし、でもそれと同
時に私がどれだけ醜い人間か思い知った。
こんな私を廉みたいな人が好きになるわけないのに、
色々欲張っちゃった。
今友達でいれてるのは奇跡なのに、私はそれ以上を望
んでた。だからね、決めたの。
私廉のこと諦める。好きでいたら自分だって傷つくし
はるな先輩にも申し訳ないし...
廉のためにもはるな先輩のためにも私のためにも諦め
るよ。ごめんね、いつも相談乗ってくれてたのに。」
えれな...
美「それがえれなの今の気持ち?
それでいいの?ほんとにそれで後悔しない?
えれなが廉と結ばれなくたっていい。
えれなが後悔しないで幸せでいれるなら、笑顔でい
れるならそれでいんだよ。
好きな気持ちを抱えたまま、好きな人を好きなまま
そっと見守る愛情もあるの。
えれながいつかこれでよかったって思えたら
その選択に後悔はない。
絶対に後悔しないって言える?
えれなが決めたならもう何も言わない。
でもそれはえれなが後悔しないならの話だからね。
大丈夫だよ。
大丈夫。」
廉にはきっとなんかある。絶対に。
これは自信もって言える。
私もそうだった。
紫耀はあの時脅されてた。
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作者名:GARUBO | 作成日時:2020年3月20日 19時