苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない８

葉かm ページ22

「真一郎のお墓参りにいくぞ」

「久々だね」

「……うん」

抗争の日だからいくなんだな

「エマ危ないかもしれないし離れないでね」

「うん。シエル姉も気をつけてね」

案の状、墓場にいくとイザナとイヌピーの一種即発状態になっていた

「やめとけイヌピー」

「え何何？」

「エマ、危ない」

「へー、仲良く兄妹で墓参り？」

「タケミっち、エマとシエルを連れて離れてろ」

「あの人がうちらのもう一人のお兄ちゃん、イザナだよね？」

「そうだよ」

「これから喧嘩するんでしょ？」

「多分」

「男の子ってなんで喧嘩ばっかりするのかな？。東京卍會総長、無敵のマイキー
マイキーは人前で強い所しか見せない。兄貴が死んだ時もどんな時でも弱い顔は見せないのがマイキー、誰にも。でも、ホントのホントは今でも使い古したタオルケット握りしめてないと寝れない弱い男の子。君やウチと一緒
だから、どっかで張りつめた糸が切れちゃった時、その時はウチとシエル姉が絶対マイキーを助けてあげるんだ。マイキーがそうしてくれたみたいにね。なーんてカッコつけすぎかな？」

「ううん、エマもかっこいいよ」

「シエル姉、大好き」

エマは絶対に守る

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