話 ページ15
「一緒に風当たり行こ」
「……うん」
バイクに乗ってツーリングした
「シンイチローと黒川イザナが会ってたのはいつだ?」
「私たちが佐野家に来てすぐくらい」
「お前もいってたとは知らなかった」
「……」
「シエル、なんで黙ってたんだよ。左腕の傷」
「……」
「黒川イザナを庇って集団リンチにあってできた傷なんて話聞いてねーぞ?」
「……ごめん、これについてはあんまり話したくないんだ……」
どうしても話したくなかった
思い出そうとする度に痛む傷
今でもたまに見る夢で思い出す
「本当はイザナを助けたくてやったことだった。でもそれが逆に向こうを苦しめた。……人を助けるって難しいことだね」
「シエル、お前は本当に自分を傷つけてばっかりだな。そんなことしてばかりいても俺もエマも場地も喜ばねえ」
「だから黙ってた。心配かけたくないし」
わかってるけど私は無理だった
壊れかけてもそれだけは多分やめられない
一生やめられなくなってしまう
「はぁ…本当にお前は…」
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不思議の国の有栖さん(プロフ) - 美園さん» そんなこといわれたの初めてです。ありがとうございます (2021年11月2日 14時) (レス) id: 4a633c72cd (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - つい最近この物語を見つけて,面白くて集中して最後まで読んでしまいました!もう作者様神すぎません?この小説で何回も泣かされているんですよ…夢小説でここまで泣いたの初めてですよ…ほんとガチ泣きで画面見えなくてやっと落ち着いてきて読んでたらまた涙出てきて… (2021年11月2日 14時) (レス) @page50 id: 0b7aaa97b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年10月24日 16時