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そう、組織壊滅と言えば。
何か月か前、江戸川コナンくんを中心とした、FBIやCIA、日本の警察組織などが協力して黒ずくめの組織を壊滅させた。
運転席の彼は安室透として組織に潜入し、そしてコードネームを与えられるほどの信頼を勝ち取り、有力な情報を手に入れた功労者として讃えられた。数年間にも渡る潜入捜査はとても危険なものだし、精神を病んでしまうこともある。しかし最後まで健康体でやり遂げ、掃討作戦にまで参加した彼の功績は非常に大きく、彼は警察組織の上層部から褒美が与えられた。
あたしは彼が誇らしく、何を望むのだろうとわくわくしていたら、次の瞬間仰天してしまった。
彼が望んだものは『松七五三Aとの結婚の許可』だった。
彼は警察庁警備局警備企画課の人間で、そこに所属する人間は情報が洩れることを危惧して大事な人をつくらないのが主流だ。彼ほど優秀な人であれば、上層部としても結婚は止めたいだろうし、事実その場でも止められかけた。だから彼は先手を打ったのだ。褒美であれば断れないからと。
話を聞いた新一くんと赤井さんは呆れていたが、同時に納得もしていた。「彼は松七五三Aという女にゾッコンだから」と言って、赤井さんには頭を、新一くんには背中を叩かれた。
そうして、あたしと彼は晴れて婚姻関係となったわけだが＿＿＿＿＿＿別にあの場で褒美として結婚の許可をもらわなくても、超高級黒毛和牛とかでも良かったのではないか、とは今でも考える。
「あ、食べ物のこと考えてる」
「読心術？」
「Aの考えていることくらいわかるさ。……肉か？」
「すごい、正解。超高級黒毛和牛のこと考えてた。でもあたしは宮城の牛タンが一番好きかな」
「来週末に買ってくるよ」
彼は今まで通り警察庁警備局警備企画課に勤め、元気に社畜している。あたしはと言うと、安室透が抜けたポアロにアルバイトとして入った。今は正式に雇ってくれる料理店を探しながらだが、このままポアロに就職するのもいいかなあと思い始めている。
「ついでに馬肉も食べたいなぁ」とおねだりする。彼は困ったように「了解」と笑った。彼もあたしに甘いことは自覚済みらしい。
高校三年生になった工藤新一くんと、蘭ちゃん園子ちゃん世良ちゃんとは今も交流を続けている。今度みんなを連れてくると言うと、彼は掃除しなきゃなと呟いた。
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えりんぎ苺(プロフ) - よるさん» レス遅れて申し訳ありません、気づきませんでした……！ 主人公をできるだけフツーの女の子にしたかったので、それが伝わって嬉しいです。十四才零くんとのやり取り書き足りないんですよね(笑) 完結させて頂きありがとうございます。コメントありがとうございました！ (2020年6月14日 18時) (
レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
よる - ちょっと文字数が足りなかったので…完結お疲れ様でした！ (2020年6月5日 1時) (レス) id: e10e6d9ba2 (このIDを非表示/違反報告)
よる - めっちゃ面白かったです！とくに主人公が凄く個性が強いわけでもなく、普通の人って感じがしてとても共感するし、読みやすかったです！(語彙力少なめなので伝わってると嬉しいです) 14歳の零くんと主人公のやりとりが鮮明にわかり微笑ましい気持ちになりました笑 (2020年6月5日 1時) (レス) id: e10e6d9ba2 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ苺(プロフ) - ゆるり。さん» 寂しく思ってくださるなんて……！ 繊細で優しい書き方だなんて初めて言われました。すごく嬉しいです。こちらこそご愛読いただきありがとうございました。ぜひぜひ次もお付き合いください。コメントありがとうございました！ (2020年5月31日 8時) (レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり。(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が更新されるのが楽しみで楽しみで、完結してしまったのが寂しいくらいです…。繊細で優しい書き方で、とてもわくわくしました。素敵な作品をありがとうございました！次も付いていきます！ (2020年5月31日 7時) (レス) id: f1881e43ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ苺 | 作成日時：2020年5月25日 21時
