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というか『いろいろ知られてるし知ってるし』って何？ 知られてるしはともかく「知ってるし」って？？ あたしの情報はほとんどあちらに渡っていないはずだ。
それを尋ねると、赤井さんはあたしの仕草や言葉遣い、反応からいろいろ読み取っていたらしいということを教えてもらえた。ひいい、あたしについて何も訊かれないなと思っていたらそういうことだったのか……！ さすが赤井さん、全然気づかなかった。
「でも、シュウが居候させてもらっているお宅すごく広いし、シュウがセキュリティみたいなものだから安全だし、あなたを監視もできるし、シュウとのラブが始まるかもしれないし、良いお話ではあるのよねえ」
「いやいやおかしいですから。特に最後、おかしいですから！」
ラブが始まるかもしれないってなんだよ、絶対始まらないから！ 始まったら切腹すると誓える。うん、絶対始まらねえわ。
あたしとしても、工藤邸には行ってみたいし、沖矢昴も見てみたいし、運が良ければ主人公にも会えるかもしれないしと良いお話ではあるけれど……ん？ メリットしかないじゃん。良い話すぎる。今すぐにでも食いつきたい。
でも。
「いい年した男女が一つ屋根の下ってどうなんですか」
「そこよね」
「赤井さんがあたしに手を出すとは考えられませんが、付き合ってもいないのに同居だなんて……世間体ってものがありますよね」
「家主さんに説明するのも大変だしね」
食いつきたい。赤井さんがあたしに手を出すなんてことはありえないから、ものすごく食いつきたい……けれど、世間の目というものはなかなかシビアだ。一般人にあたしたちの事情を話す訳にもいかないし、ジョディさんの言う通り家主さんに迷惑をかけるわけにもいかない。
よってこれは無理な話……、
「あ、なら一泊だけするのはどうかしら！ 明日には予定してたホテルも予約できるでしょうし、一泊だけならなんの問題も……」
「いやあるでしょう！ 根本的なことが解決されてない！！」
「えーでもシュウが紳士だってことはAもわかってるんでしょう。一泊だけなら誰にも気づかれやしないわ」
「うぐっ……」
「なんなら私も泊まるわよ！」
乗らないわけがなかった。
話はまとまり、捜査官のみなさんに荷物を工藤邸に運び込んでもらい、沖矢さんと対面した。欲望には勝てなかった……ッ！
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えりんぎ苺(プロフ) - よるさん» レス遅れて申し訳ありません、気づきませんでした……！ 主人公をできるだけフツーの女の子にしたかったので、それが伝わって嬉しいです。十四才零くんとのやり取り書き足りないんですよね(笑) 完結させて頂きありがとうございます。コメントありがとうございました！ (2020年6月14日 18時) (
レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
よる - ちょっと文字数が足りなかったので…完結お疲れ様でした！ (2020年6月5日 1時) (レス) id: e10e6d9ba2 (このIDを非表示/違反報告)
よる - めっちゃ面白かったです！とくに主人公が凄く個性が強いわけでもなく、普通の人って感じがしてとても共感するし、読みやすかったです！(語彙力少なめなので伝わってると嬉しいです) 14歳の零くんと主人公のやりとりが鮮明にわかり微笑ましい気持ちになりました笑 (2020年6月5日 1時) (レス) id: e10e6d9ba2 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ苺(プロフ) - ゆるり。さん» 寂しく思ってくださるなんて……！ 繊細で優しい書き方だなんて初めて言われました。すごく嬉しいです。こちらこそご愛読いただきありがとうございました。ぜひぜひ次もお付き合いください。コメントありがとうございました！ (2020年5月31日 8時) (レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり。(プロフ) - 完結おめでとうございます！この作品が更新されるのが楽しみで楽しみで、完結してしまったのが寂しいくらいです…。繊細で優しい書き方で、とてもわくわくしました。素敵な作品をありがとうございました！次も付いていきます！ (2020年5月31日 7時) (レス) id: f1881e43ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ苺 | 作成日時：2020年5月25日 21時
