14決断 ページ15
Aが言いかけた途中で船内から
知らせの声がかかる。
「島が見えたぞー！！」
それを合図にシャチもクルー達も上陸の準備に取り掛かり始め、邪魔だと感じたAは先程とはうって代わり静まりかえった食堂に身を寄せていた。
ガチャ……
コックかと思い顔を向けると、
そこには船長であるローの姿があった。
暫く見つめ合う二人。
「答えは決まったか？」
Aの返答を待つ訳でもなく、ローは"ついて来い”と言わんばかりに顎で後ろをさした。
合図を理解したAは
ローの後ろを黙ったまま付いていく。
どうやら船長室へと招かれたらしい。
部屋へと入ると
ローは一人ソファーへとドカッと座る。
「で、どうしたい？」
『…あの………』
「残るのも自由だ。降りるのも。お前の好きにしろ」
そういってローはAを下から上へと見定めるように見つめていた。
「俺も変な情が移っちまったんだろ」
なんの事かさっぱり分からないAは
はてなマークを浮かべる。
「返事は？」
『あーっ…助けていただいて恩知らずなんですが、やはり約束ですので島で降ろして』
「…………」
『……と思ったんですが…もしっ……もし、まだ乗せて行っていただけるなら、コンソラ島まで連れて行っていただけませんか？』
「コンソラ島？」
『はい、私の住んでた隣り町になるんです。次の島で降りてもいいんですけど、また船探さないといけないですし……』
「随分と厚かましいな」
『…は？』
「降りるのかと思ったら交渉とはな」
『いや、好きにしていいって!?』
丁寧に話していたが、苛立ちにAの口調も乱れてしまう。
「いいだろ…その島まで乗せてやる。」
『！？ありがとうございます。船長さん』思わぬ許可にAも驚きを隠せない。
「今から上陸だ、何かあれば買いに行け。ただし監視付きだ」
『あ、お心気遣いありがとうございます。では、準備しておきます。』
そう言ってAは船長室を後にした。
→next.
果たして監視とは誰なのか！？
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ファニー☆(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます(*´▽｀*)嬉しいです！励みになります♪私の願望で描いております(笑) (2020年4月19日 6時) (
レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
ちい - めっちゃ好きな感じの話です！ 私もロー大好きなので美味しいです(笑)続き楽しみにしてます！ (2020年4月19日 2時) (レス) id: 51140f54c4 (このIDを非表示/違反報告)
ファニー☆(プロフ) - 星猫さん» ONE PIECE、大罪、おそ松くん、地獄楽やら いろいろありますよ！ (2020年3月29日 9時) (レス) id: b49809007e (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年3月29日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファニー☆ | 作成日時：2020年2月19日 12時
