崖道の少年少女 ページ29
フランマ「あっ、思い出した！あたし、傷を癒やすことができるの！あたしらフェニックスはニ種類の体液を混ぜることで、何でも傷を直せるお薬ができるの！」
矢「すごい鳥なんだな。」
フランマ「でも、そのせいで乱獲や誘拐も多くて……。あと、フェニックス自体は、かつては不死身だったんだけど、神の嫉妬で誕生日にしか不死身じゃなくなったんだ。」
フラワー「なるほど。では君もなにか食べなくちゃ、食料でももらいに行ってくるよ。」
矢「あ、話が一段落したところで聞きたいことがあるのだが、フラワー。」
フラワー「別にいいけど？」
矢「俺は月で弓に会った訳なんだが、フラワーと弓は少し似ていて、少し違う。はっきりさせる為に一つ質問に答えてほしい。
俺が貰えると泣いて喜ぶようなものは？」
フラワー「……死者蘇生の術？」
惑歌「食べるもの！」
フランマ「玉ねぎ！」
矢「惑歌がほぼ正解だ。答えは鯨、いろんなものに困らなくなるからだ。これで、弓と皆が違うことがわかった。ありがとう。」
ーー皆で教え、意見を出し合いながら料理をする。
4つもの体を動かすには、調理場は狭すぎて。
フランマ「おいしかった〜。」
矢「また、何をしようか考えなくてはだな。」
惑歌「鏡の方々に関しては、何にも掴めていないわけだし。」
フラワー「とりあえず、知らない道にでも行ってみる？」
そして、
フラワー「何なんだこの山岳の道。」
惑歌、矢、フランマ「ま、慣れてるから大丈夫。」
中腹に差し掛かった所だろうか
目亜「やいやい！ここは通さねぇ！」
草熅「いいやぁ？此処は団長であるこの僕が鬨の鉦を鳴らすべきだと思うんだよね。」
白壺「別に好きに仲間割れしてもらっていいわよ。こっちの独壇場になるだけだし。」
落月「……。」
四名の少年少女が横の藪からでてきた。
草熅「取り敢えず、君等、須く僕等と戦うべし！4対4で平等だってあの人も言ってたし。」
落月「あの方のことは出しちゃダメじゃない。」
草熅「あ。……とまぁ、総員かかれーーー！」
突然現れた10才前後の見た目をした子たちは、それぞれこちらを掴んでばらばらに移動した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山岸ふあ | 作成日時：2020年4月14日 21時
