認識による信仰 ページ19
読「あと私は半月のときに力がよく出るわ。」
月「最後に三女の私、月(つく)よ、
よく地球から見える銀色の生気も活気も無い、純粋で浄化された月を司るわ。
攻撃だって一時的に花や石に変えられるし、月の美しさを保つことができるわ。
三日月のときに力が出やすいわ。」
読「で月が月の美しさを保つっていう名目でやってる変態趣味が〜」
月「違う!」
月「ええーっと、そう、月の美しさを保つために、たまに人の姿で地球に降りて、この美貌に惹かれた男に自分が月であることを明かし、月を美しいと認識、想ってもらうのよ。」
『忘れないで』
惑歌「あれ?ねぇ今何か聞こえなかった?」
読「あとここは魔の源のようなところだからね。
きっと居心地がいいわ。」
空耳かな?と惑歌は思った。
だけど本当にその声は、惑歌にとって聞いた事のあるもの、忘れそうな、いや、忘れていたもの。
矢「そういえば、あのセレンという兎はあの学校に通っているから、俺たちの後輩なのか?」
惑歌は少しずつ思い出していた。
月、満月、私が見たことがあるなら
きっと海辺だろう、
満月が揺れて、、揺れて?
水上ではなく、満月を模した、首から提げる、
私達と同じ、家系や種族の証
読「あの学校は先輩後輩はあまり関係なくて、
やっぱり校長の性格のせいかな、自主的な方が少し上位になる感じね。」
月「あぁ、命から弓に関する伝言を預かっているわ。」
満月の飾りはローレライにはいなかった。
なら海に居たのは、 人魚
あの荒く黒光りした波と厳つい岩の上で、私の真似して歌ってた。
月「忘れられた魂が主に死神となるし、貴方は弓のことを忘れなかった。そして弓も月にいる間、矢との再会を待っていた。
また今度、弓に会いたければ、私が居る時ならどうぞ。
とのことよ。」
あの子の顔を思い出せない。
いや、思い出したくない?
少し、他とは違った顔。
人魚に稀に起こるという先天性の皮膚疾患。
人間とは少し違う魚鱗癬。
下半身の魚鱗がそのまま上半身にもきたみたいになる。
人魚のときは1つ目で、なぜか人型に変われて、
名前は シレンカ といった。
読「あとね、この月の草原も想像の認識で成り立ってるから、月を想っている人の思考が少し混線するかも」
読「って、惑歌ちゃん、聞こえてる?」
読「いけない!意識が引っ張られてる!」
そういえば彼女のいたポーランドの方ではみんなシレンカと名乗っていると思い出したところで、
もう一度夢の中の月に立つ事が出来た。
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:山岸ふあ | 作成日時:2020年4月14日 21時