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山の神 ページ11

惑歌「とまぁ、ここまでが私の過去よ。」

惑歌「一応補足だけどローレライは約180年は生きるわ、私はまだ32年しか生きていない、人間でいうと、、、多分16才くらいね。」

フラワー「16才というと、高校2年生くらいかな。」


フラワー「さて、次は君だよ、矢君」

矢「あ、そうだったか。まぁ俺は縄文時代の矢の付喪神なんだが……」



矢「ねぇ、お母さん、また?」

父「こらっ!」

ゴッッ

頭を殴る音がする

父「"また"とはなんだ!母さんも一生懸命頑張っているんだぞ!」

矢「だって、、もう5人目なんでしょ?」

母「矢は初めて見るものね。夜に見える、形が変わる大きな石、知ってる?」

矢「うん、知ってる」

母「あれはね、お月様って言うのよ。」

矢「おつき、、さま。」

母「そう、お月様はこの世界の魂が還る処、そしてお月様が魂を還して下さっているのよ。」

矢「へ〜え」

母「あなたのお兄さん2人とお姉さん2人と今回のあなたの妹になるはずだった子も、お月様にいるのよ。」

父「お前はやっと生まれてこれて、しかもここまで育ったんだ。お前は命を大事にしながら狩りをしろよ。」

矢「うん、わかった。」


小さい頃のことをふと思い出していた。

弓(くう)「あれ?兄ちゃ、帰ってたの?」

弓「ってまた兄ちゃ本読んでる〜」

矢「だって、これがいい子になる1番の方法なんだぞ!」キラキラ

弓「そんな自信満々に〜」

こいつは弓(くう)、しばらく間が空いてからできた大切な弟だ。

そして最近俺は、"いい子"になることを目指している。

だからたまに隣の剣の付喪神の村から流れてきた本を読んでいる。

これがなかなかおもしろい。

矢「そういえばそろそろ秋か…」

弓「そういえばそうだね!涼しくなってきたし!あ〜収穫が楽しみだなぁ〜♪︎その後の冬の雪もいいよねぇ〜!」

矢「そうだ、山の神には気をつけろよ。」

弓「山の神?」

矢「ああ、秋の間に出てくる大きな白イノシシさ、牙が鋭く大きくて、その為朝山(ためともやま)の神様だとも言われているんだ。俺たちを殺すこともあるんだぞ!」

大きな石に帰る人→←紙飛行機で伝えたかった思い



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作者名:山岸ふあ | 作成日時:2020年4月14日 21時

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