【名探偵コナン】ブロンドの髪を持つ美少女は宮野姉妹のいとこ！PART5 (ページ43)

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Aside

「そっか...成実さんは家族を殺されて、今は一人なんだ」

『えぇ。でも世間からは死んだ事になっているから、くれぐれも誰かに話したりしては駄目よ？』

「うん、分かった(成実さんはまるで前の僕みたいだ...)」

ヒロキは成実さんの事を思い浮かべたのか悲しげに目を伏せながらそう言ってきた為、私は頷きながら世間からは死んだ事になっているので誰かに話すなと念を押すとヒロキは頷いた
あの様子だとヒロキは成実さんの事を2年前の自分と重ねているみたいね...
荷物を片付けた後、私はヒロキと一緒に夕食を共にした
今日の夕食はヨークシャー・プディングとフィッシュ・アンド・チップスとローストビーフ
イギリスに住んでいた事もあって、イギリスの家庭料理を作った
それに...一人で食べるより二人で一緒に食べた方が楽しいわ
何故って？会話もかなり進むし、話が弾むからね

『それよりヒロキ、マサチューセッツ工科大学に卒業したってお父さん達から聞いたんだけど...これからどうするの？また学校に入らないと怪しまれるわ。ヒロキは今、12歳だから今で言うと小学6年生に当たるわね』

プディングを食べていた時、ふとヒロキの今後の事を思い出し、これからどうするのかとヒロキに話しかける
日本に来た以上、また学校に通わなきゃいけないし...
その学校に行きたい場合は色々と手続きをすませなければならないからね

「うーん...小学校だと勉強が簡単すぎるし...」

ヒロキはナイフとフォークを使いながらそう言いつつ、ローストビーフを食べている
確かに...ヒロキの頭脳だと小学校の勉強は簡単すぎてつまらないわよね...
その事を考えると、かえって中学校か高校の方がいいのかしら？

「姉さん。僕、姉さんが通っている高校に入れないかな？」

プディングを食べながらしばらく考えているとヒロキが私の通う帝丹高校に入れないかと聞いてきた
帝丹高校か...偏差値もかなり高いし、知能指数が高いヒロキが入っても別に不思議はないわね
ただ...小学生である事や成績優秀を理由にいじめられないか心配だ

『帝丹高校か...私は別にいいけど、お父さん達に聞いてみないと分からないわ』

ヒロキの問いかけに私はお父さん達に聞かないと分からないと言った時、タイミングがよかったのか私の携帯が鳴り、見てみると鳴っているのは家族と連絡を取る用の携帯
電話の相手はきっとお父さんかお母さんのどちらかだ

『もしもし』

「A、元気かしら？」

『私は相変わらず元気よ』