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story232 ページ38

Aside

月影島で起きた殺人事件から3日後の4月9日
私は今、成実さんの住む部屋に向かっている所
......と言っても同じマンションだから私の隣に当たるけどね
成実さんが私の近くで住みたいと言っていた為、何処かに空いてる所がないかと確認した所、私の隣が空いてるからそこを使ってもいいと言われ、ありがたく使わせて貰う事にした
成実さんのいる部屋へ到着し、インターホンを鳴らす

ピンポーン

ガチャッ

「いらっしゃい、Aちゃん」

出てきたのは浅成 圭こと成実さん
人前では【圭さん】と呼んでいるが、二人だけの時は【成実さん】と呼んでいる
でも...本当に大丈夫かしら...?
一生、この名前で過ごさなくてはいけない成実さんが少し可哀想かなと思ってしまったが...
新一君に成実さんが実は生きていて、変装している事がバレたら元も子もないし、私にだって火の粉が飛んでしまうからね
少し不安そうな感じで私は考えていると何だかんだで彼を思いやって、つけられた名前に気づき、成実さんは嬉しそうに笑っていた
こうしてここに新たな人間が誕生した瞬間だ
それに戸籍とかは私がいじったから問題はないわ
浅井 成実...またの名を麻生 成実と言う人間が消えたが、浅成 圭と言う人間が誕生して2日が経つ

その次の日に私は工藤邸から水城邸に移った
水城邸と言っても私が今、住んでいるこのマンションの事だ
横須賀にも水城邸があり、おばあちゃんが亡くなるまで管理していたが今は孫の私が管理している
まあ、この話はまた今度話しましょう
現在、私は成実さんの新しい家にお邪魔している
成実さんに医師として仕事ができる様に水城家の使用人に連絡し、マンションの近くに小さな診療所を建てて貰った
休診日は日曜日・祝日・お盆休み・年末年始、午前中のみの診察は水曜日・金曜日・土曜日、午前と午後を行う診察は月曜日・火曜日・木曜日と決めた

安定するまでは...と成実さんに生活費も払っていた
まあ、成実さんなら大丈夫だと思ってるわ
私の通帳には一生、遊んでも生きていけるほどのお金があるが、無駄遣いはせずにやりくりしている
あとは私が行っている情報提供の報酬かしら?

『お邪魔します』

私はそう言って成実さんの部屋に上がった
まあ、この近くならご近所さんって言ってもおかしくないかも知れないわね(笑

「あっ、そこのイスにでも座って。飲み物の希望はあるかい?」

成実さんからイスに座る様にと言われた後、飲み物の希望はあるかと問いかけられた

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時

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