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story199 ピアノソナタ『月光』殺人事件31 ページ4

Aside

カタン...!

『あら?今、何か聞こえなかった?(ボソッ』

「はい...聞こえました(ボソッ」

その時、グランドピアノのある部屋から小さな物音が聞こえた
ここが開くまでの間、先にあそこに行った方がよさそうね...

「ねえ...今、ピアノの部屋から妙な音しなかった?」

「そぉ?」

「そんな音しなかったよ」

「別に何も聞こえなかったぜ」

新一君がグランドピアノがある部屋から音が聞こえなかったかと聞くが蘭ちゃん達はその音に気づかなかったらしく聞こえなかったと言っていた
えっ?あの音、大きかったから普通に聞こえたと思うけど...
ちょっと気になった為、一目散にピアノのある部屋に走ればと新一君も後から追う様について来る
年配の警官が倉庫の鍵を開けてくれたが、今は音がした方へと向かう

『「はっ!/あっ!」』

「あっ...」

ピアノのある部屋のドアを開けるとそこには人影があり、その人影はピアノの下を触っていた事に気づいたものの私達の存在に気づくと近くにある窓を割り、その場から逃げ出した

『待ちなさい!』

私は慌てて追いかけるも途中で転びそうになるが、新一君の場合、思いっきり転んでしまっていた
こんな所に何か置いてあったかしら?

『大丈夫?』

「は、はい...あっ!」

私は新一君の元へ駆け寄り、手を差し出せばその手を取って立ち上がると同時に何かを見つけたみたいでその方向を見てみると...

「う...ぐ...」

「む...村沢さん!?」

『この様子だとさっきの人に殴られたのね...』

ピアノの傍で倒れていたのは村沢さんでうめき声をあげていた事で意識はまだ残っているから大丈夫だと思っていた時、蘭ちゃんの「キャアア〜〜〜!!」と言う叫び声が聞こえた為、私達は一目散に駆けつけた

「蘭姉ちゃん!どうしたの!?」

『萩原さん、松田さん!何かあったんですか?』

私達が慌てて来てみると蘭ちゃんは呆然としており、年配の警官は腰を抜かしたのか何かを見て驚いていた
萩原さんと松田さんに声をかけると二人揃って無言のままある方向に指を指していて、上を見上げるとそこにはロープで首を吊った西本さんの遺体が発見された
やっぱり...殺されたのはこの人だったのね!

「お巡りさん、早く警部達に連絡して!」

『萩原さんと松田さんも小五郎さん達に!』

「わ...分かった!」

「二人揃ってくれぐれも遺体とかに触ったりすんなよ!」

新一君と私はそれぞれに指示を出していた時、後ろからカチッ!と言う奇妙な音が聞こえた

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2018年6月16日 2時

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