天翼種様が来られたようで【ノゲノラ×ONEPIECE】 (ページ12)

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『大丈夫で御座います、マイマスター。

ご友人のボンちゃん様は必ずやマスターの元へ連れて参ります。

その間、私が留守の間どうか御無事で…』

ル「わかった…ありがとなA」

ズズッと鼻水をすすり、涙を腕で乱暴に拭いながら言うマスターの腕を掴み、その掴んだ手とは別の手でマスターの涙を優しく壊れものを扱うかのように布で拭う。

『そんなに乱暴に拭かれては、赤くなってしまいますよ…

それに、元はと言えば、私の力不足。

自らの尻拭いですので、感謝など不要に御座います。

私はマスターが望むことを成し遂げる迄で御座いますので。

では…』

一礼し、空間転移で再び、インペルダウン付近の一番近い島へテレポートする。

其処からは、目視で確認したインペルダウンの入り口まで空間転移し、インペルダウン内は自らの翼で駆け抜ける。

精霊を最大限に使い、限界まで出せるスピードを出し、ボンちゃん様の気配を探る。

私を中心として感知できる生物の反応確認範囲である、半径100km内には、沢山の気配があり、逃げ遅れた囚人と看守が殆んどだった。

そんな中、少し離れた位置に、二つの反応が引っかかった。

大きな気と今にも消えてしまいそうな小さな気。

『…確認致しました。
最短ルートを割り出して向かいましょう。』

バサっと翼を器用に使い、左へ急旋回する。

多くの監視用でんでん虫に見つかり、警告アラームがインペルダウン内に響き渡るが、この際どうでもいい。

追いかけてくる青色の獣人種のような生物を確認するが、当然、天翼種(私)のスピードに叶うはずもない。

…が、何せ相手は量が多い。

少しでも数を減らし、追っ手の数を減らすため、手に精霊を圧縮、圧搾、凝縮収縮濃縮し、発光し出した物、光波を連中のど真ん中に何発か撃ち、迎撃する。