兄達と旦那さんはスーパードクターズ 28 (ページ7)

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乳腺腺維腺腫7 ページ7

翔サイド

潤から兄弟宛に送られてきたメールを何度もさっきから読み返している。

Aが自分が何か病気かも知れないと思ってネットで色々調べてるみたい。

しかも俺が一番気になったところ。

『若い女性がかかる癌』

についてAが調べている。

筋腫の手術のことが不安になって色々調べているのか？
もしかして筋腫が実は悪いものだって思って一人で悩んでいるとか？

そんなことはないはず。
ちゃんと手術の説明は何度も潤からしてるし今の状況についても理解しているはず。

他に何かあるとか？

なんだろう
なんだろう
なんだろう。

頭の中ごっちゃごちゃになってきた。

和「ちょっとーーー！何回呼んだら止まってくれるのよー！」

いきなり背中叩かれてびっくりして立ち止まった。
振り返ると和だった。

和「あ、ごめん、そんなびっくりさせちゃった？いや、だって何回も呼んだのに振り返ってもくれないし止まってもくれないし。」

「あ、ごめん。考え事。」

和「Aのことでしょ？やっぱり何かあったってことだよね、ここしばらくおかしかったもん。」

「何だと思う？」

和「そりゃわかんないよ本人に聞かないと。」

「でも癌って...」

和「ちょっと翔にぃ。医者なんだからしっかりしてよー。だいたいねAだって何か気になることあるならちゃんと俺たちに話すべきなんだよー。勝手にネットで調べてたらそりゃ怖い病気に行き着いちゃうよーまったくー。」

なんか俺と和の間に温度差ない？
え？俺は結構真剣に心配してるのに和はそうでもないの？

「癌って言ってるんだよ。」

和「誰が？」

「誰がってAが。」

和「いや、そういうことじゃなくて、誰が診察して診断つけてAが癌になったのよ。」

「いや、それはぁ。」

和「でも過呼吸起こすくらいのストレスになってるってことは自覚症状があるってことだろうから、そこはちゃんと聞き出して検査しなくちゃいけないと思うけどね。」

「うん。潤がとりあえず聞いてみてくれるって。」

一番下の弟に任せるのもなんだけど。

和「生理の調子とか筋腫の話とかの流れで持って行くのがAも一番打ち明けやすいんじゃないの？言い出せなくても聞いて欲しいって絶対思ってるはずだから。」

「そだね。なんともないと良いけど。」

和「もうーそんな落ち込まないでよー。大丈夫だって。ほら昼飯食べに行くよ！」

良かった和が声かけてくれて。