乳腺腺維腺腫5 ページ5
翔サイド
翌朝。
まだスヤスヤと眠っているAを確認して自室に戻り着替えをすます。
リビングには潤と和がいて朝ごはんを食べいてた。
潤「おはよう翔兄。A過呼吸起こしたんだって昨日の夜？」
「そうなの。結構辛そうだったよ。ジアゼパムが良く効いて今もまだ眠ってるけど。」
和「何か聞いてない潤？」
潤「何も知らないなぁ。それどころかさっき和兄が言ってたみたいな、最近心ここにあらずっていうすら気づいてなかったもん俺。」
和「そっか。何か悩み事とか心配事あるなら話して欲しいよね。体は十分すぎるほどストレス感じてるから過呼吸になったんだろうし。」
「そうだね。聞いたほうが良いのかな？」
潤「俺が聞こうか？最近の生理調子どうって感じでそれとなく聞いてみても良いよ。」
「ほんと？それ助かるわ。あんまりみんなで問いただすと余計に言い出しづらいかもしれないしね。それとなく聞いてあげて。」
和「今日は仕事休ませる？」
「うん。多分しばらくちゃんとした睡眠も取れてなかったんだと思う。起きるまであのままで良いと思う。」
和「起きたときに一人だとまたパニクっちゃわないかな。」
潤「家出る前に声かけてどうするか聞いてみるよ。家にいるか一緒に病院くるか。婦人科の処置室ならいつでも空きベッドあるからさ。」
本当に頼りになる末っ子。
気も利くし優しいしAも何かあれば潤に打ち明けてくれるかな。
なんせ俺はついつい焦っちゃって...
聞き方に問題があるんだよって皆から言われるんだけど。
「じゃ頼むね。」
和「何かわかったら連絡してね。」
和とAも昔から近い存在だからすごく心配なんだろうね。
ストレスで過呼吸起こすまでなるなんてよっぽどだと思う。
山下に相談してるならそれとなく俺たちの耳にも入ってくるはずだから、それもないんだろう、今の段階では
とりあえず潤を頼りにするしかないかな。
朝ごはんを終えてAの部屋に戻ると布団の中から顔出してるAと目があった。
「おはよう。」
A「おはよう翔兄。」
「今日はお仕事お休みね。このまま家で寝てるか病院行って潤の外来の処置室で寝てるかどっちにする？」
A「一緒に行く。」
すぐに返事した。やっぱり一人だと心細いよね。
「わかった。じゃ着替えして降りてきて。下で待ってるから。」
顔色悪くないし今は落ち着いてる。とりあえずは大丈夫かな。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年8月28日 21時
