胃痙攣(智)6 ページ30
智サイド
翔「あ、目覚めた？」
「何時？」
和「もうね夜中の12時。」
「まじで？」
慌てて起き上がる。
リビングのソファで寝ちゃってそのままか。
おまけに翔と和にもつき合わせちゃってるみたい。
翔「そんな慌てなくて大丈夫だよ。普段からこのくらいの時間になることなんてざらでしょ？」
まぁそうだけど。
早く寝れるときに僕のせいで弟たちが寝不足になっちゃうなんて申し訳ないよ。
翔「気分はどう？お腹の痛みとか不快感は？点滴は終わったから抜いたよ。」
和「熱はないから急性の疾患ではないと思う。過労からの軽い胃炎だろうね、って翔兄が。」
「そっか。うん、大丈夫そう。」
翔「じゃ部屋で寝ようか。その前に念のためこれだけ飲んでおいて。あと明日和からオメプラールの処方箋もらってね。」
目の前に出されたのはムコスタとビオフェルミン。
「もう大丈夫だと思うんだけどな。」
和「数日腹痛があって食事もちゃんとできてなくて自分で点滴しようと思ったんでしょ？全然大丈夫じゃないと思うけど？」
翔「そうだよ。それに仕事だっていつも通り行くつもりでしょ？」
「そりゃ腹痛で休むわけにいかないよー。小学生じゃないんだから。」
和「だったら尚更ちゃんと服用してください。」
翔「明日からはムコスタ、ビオフェルミンとオメプラールの３薬併用ね。1週間は続けること。食事はなるべき決まった時間に胃腸に負担のかからない消化に良い物ね。コーヒーとアルコールは1週間は禁止。」
翔ったらあれこれ制限が多すぎるよー。
「ちょ、ちょっと待って。そんなにあれこれ勝手に決めないでよー。」
翔「勝手にもなにも俺が診て俺が言ってるんだから、従ってくださいよー。」
和「ちゃんということ聞くんだよー智兄。」
翔「食欲なくて食べれないようなら点滴に切り替えるからすぐに教えてね。」
「点滴なんて大げさだってー。」
和「自分で点滴しようとしてた人の発言とは思えないけどなぁ。とりあえずちゃんと指示通りしたがってくださいよ。」
「んもーわかったよーー。」
和「はい、じゃこれ飲んで。早く部屋で寝よう。」
水の入ったコップも差し出してくれたので薬とコップを受け取りゴクゴクと流し込んだ。
2人とも部屋までついてきて...本当に心配性なんだから。
翔「もし具合悪くなったらすぐに起こしてよ。じゃお休みなさい。」
和「お休み。」
ベッドに横になったらまた眠気が襲ってきた。
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年8月28日 21時
