胃痙攣(智)4 ページ28
翔サイド
「ごちゃごちゃ言わないで横になってよ智兄。」
点滴自分で苦労していれたのわかるけど、漏れちゃってたんだもん、抜くしかなかったんだもん。
和「手、見てみ？漏れちゃってパンパンになってるよ。」
ごろんと床に寝転がった智兄が自分の左腕を持ち上げて悲鳴をあげた。
智「うわぁ！」
和「でしょ？痛くなかったの？」
「膝立ててくださーい、智くん。翔先生が診察できませーん。」
智「あ、はい。」
「どこが痛かったの？」
智「うーんとねー、なんとなくみぞおちのあたりがきゅーってなった。」
「ずっと？食前それとも食後？明け方痛みで目が覚めたりすることはなかった？」
みぞおちが痛いというので下腹部から触診を始める。
便秘はしてなさそう。打診してみると空っぽだ。
しばらく食べてなかったね、この感じだと。
お臍周りも軽く叩いてみるけど空っぽ...
「最後にちゃんと食事したのいつ？」
潤「2,3日はちゃんと食べてなかっただろうな。」
智「そんなことないもん！」
口尖らせてちょっと強気で言い張ってる。
てことは図星ってことだろうね。
「痛くなって食べれなくなったの？そうか忙しくて食べる時間なくて食べなくってから痛み出てきた？」
智「うーーん、覚えてないや...」
和「まぁ要するにここ数日は不規則だったってことだね。胃は敏感だから。」
智「そんなこと和に言われないでもわかってるもん。アイテテテー！優しくしてよー。」
「ごめんごめん。」
みぞおちがやっぱり痛いみたい。
和「どんな具合？」
「まぁ軽い胃炎かな。そんな心配することないけど、整腸剤と胃粘膜保護剤は服用するように。食欲ないなら無理に食べず今日明日は様子見でもいいし、食べれそうなら消化に良いものにしてくださいねー。」
和「だって、智兄。」
潤「今もし何か食べたいなら作るけど、どうする？」
智「うー寝たいなぁ。」
「じゃ点滴繋ぎなおしてもらってしばらくここで寝てな。和、点滴お願いしても良い？」
和「うん。残念ながら左腕はもう刺せるとこなさそうだから右腕にするよ。」
「それにしてもすごい精神力だな。穴だらけよ、左腕も手の甲も。」
智「痛いんだけど、だんだんねどうにか成功させることに必死になっちゃって。」
にしてもだよ..
あざだらけになるよ...
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作者名：ルパン
| 作成日時：2016年8月28日 21時
