兄達はスーパードクターズ2 (ページ50)

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過多月経3 ページ50

Aサイド

なんとか病院までたどり着いた。
今朝から生理の出血が異常に多い。

とりあえず、大学に行こうと思って電車に乗ったけど、
ドキドキしてきて冷や汗も出てきたし、手足も冷たくなってきたから
潤兄に診てもらおうと思って、ここまでやってきた。

病院内に入ったら安心してしまって、ロビーのソファに腰をおろした。
少し休憩して婦人科まで歩こうと思ったけど、ナプキンが大量の出血で
気持ち悪くなかなか立ち上がれなかった。

そのうち頭もボーっとしてきて、もうここで休んでようかなーと思って
もうしばらく座ってることに決めた。

いつの間にかものすごく時間が経ってるような気がする。
いい加減、行かなくちゃと思ったとき、身体がぐわーーんと大きく横に揺れて
そのままソファに倒れ込んでしまった。

誰かが慌てて駆け寄ってくる足音が聞こえた。
あれ？よく知ってる声な気がする。あ、翔兄の声だ。
あー良かった。もうこれで安心。あとはお兄ちゃんたちが助けてくれる。

声かけてくれるけど思うように話せない。

そしたら翔兄がおぶってくれて走り出した。翔兄の背中大きくてあったかい。

その後からあんまり記憶ないけど、
目が覚めたら点滴とモニターにつながれていた。

「潤兄？」

潤「あ、A、目、覚めた？どう気分は？頭ぼーとしたりお腹痛いとかある？」

そういって、優しく手首をとり脈を確認する潤兄。

「大丈夫。」

潤「出血量そんなに多かったの？気づいてあげられなくてごめんね。
もっと早くに気づいてたら、こんなに辛い思いさせなかったのに。
Aが眠ってる間にエコー検査したけど、とくに生殖器自体に問題があったり、
筋腫や内膜症があるわけではなさそう。
いつもこんなに多かったの？それとも今回だけ？」

「今回だけ。今朝から、異常に多くて。
ナプキン大きいの2重につけたりしても、漏れてくるくらい。
電車で学校に向かってたんだけど、ドキドキしてきて冷や汗も出てきたし、
潤兄に診てもらうって思ったんだけど、ロビーまでしかたどり着けなかった。」

長く話すとちょっと息切れがして苦しいな。

潤「そうか、頑張ってここまで来てくれたんだね。
A、息切れする？だいぶ出血したからだろうね。
ちょっとだけ心音聴かせてね。」

そう言って、白衣のポケットからダークパープルの聴診器を手に取る潤兄。
優しく胸の辺りに手を置いてくれて心音聴いてくれている。