兄達はスーパードクターズ2 (ページ43)

今日:92 hit、昨日:36 hit、合計:1,180,522 hit

便秘(翔)2 ページ43

智サイド

翔がリビングに入ってきてからずっと立ったままだ。
どうしたのかな？

僕は潤と雅と一緒に
コーヒー飲みながら、
潤が買ってきたロールケーキを食べている。
テレビはつけてるけど、誰も見てない。

雅は外科がいかにハードワークかを身振り手振りを交えて説明している。
翔に背を向けているから入ってきたことにも気づいてない様子だ。
まあ、自分の話すことに夢中なんだろうけど。

そりゃ外科が一番大変だろうなーって僕も思うよ。
だからこそ、内科を専攻したんだし。

それに外科と内科は根本が違う感じがする。

内科は謎解きの要素が多い。
患者さんの訴えをしっかり聞いて、適切な質問をして診断に必要な情報を
確実に集めていく。

その作業をすることで、一番初めに訴えを聞いたときには
30もの病名が頭に浮かんでも、
最終的には数個に絞ることができる。

そして診察や検査をしてひとつの答えを導き出す。

この過程が空きなんだなー僕は。

でも、外科がそんな悠長なやり方をやってたら
患者さん死なせちゃうことにもなりかねないし。
緊急性を要することも多いし。

って頭の中で色々考えて、ふと翔のほうを見ると
まだ突っ立ったままだ。

「翔、何やってるの？
こっち来て一緒にロールケーキ食べようよ。
好きでしょ？」

雅「えー、ずっとそこにいたの？俺、全然気づかなかったよ。
こっちおいでよー。コーヒーも飲むでしょ？
はい、座って座って。」

潤「コーヒーなら俺いれる。
俺が入れたほうが絶対においしいから。
濃い目が好きだったよね、翔兄は？」