兄達はスーパードクターズ2 (ページ29)

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マイコプラズマ肺炎6 ページ29

Aサイド

潤兄の部屋でベッドに座り、肩で必死に酸素を取り込もうとしてたとき、
和兄がきてくれた。苦しいのには変りないけど、それだけで安心する。

自分でもだいぶぜーぜー言ってるのがわかる。

和兄は横に座って優しく声をかけながら胸の音を聞いていた。
力抜いてと言われるけど、どうやったら力が抜けるのかわからないくらい
呼吸が苦しい。

そこに薬の準備をした翔兄と潤兄もきてくれた。

翔兄が目の前に座って手を握ってくれている。
脈を診てるのはわかってるけど、手を握ってくれると安心できる。

それから和兄が用意してくれた吸入をシュッ、シュッと2回吸い込む。
苦しくて上手く吸えてない感じがするけど、和兄がずっと背中をさすってくれてるので
少しずつ楽になってきた。

和「どうA？少しは息しやすくなったかな？」

10分ほど経って和兄が聞いてきた。
さっきは受け答えするのも苦しかったけどだいぶましになった。

「うん、だいぶ胸のところ楽になった。酸素ちゃんと入ってる。」

どれどれ、と言って聴診器を耳にはめて、
パジャマのすそから手を滑りいれて胸の辺りに押し当ててくる。

和「さっきよりだいぶ綺麗になってきてるけど、まだもう一息かな。
A眠たくなってきたんじゃない？
もう横になっても苦しくないと思うから、ちょっと横になろうか。
また発作起きるといけないから点滴１パックだけしておこうね。
1時間くらいで終わるから寝てたらいいよ。」

翔兄が横になるのを手伝ってくれて、点滴を準備してくれた。
あーだんだん眠たくなってきたな。
普通に呼吸ができるってこんなにありがたいことなんだね。

翔兄が優しく胸のあたりをトントンしてくれている。
和兄ももう大丈夫そうだねと言いながら頭なでてくれてる。

もっと早くにお兄ちゃんたちに相談しておけば
こんなにひどくならなかったのに。今度からはちゃんと相談します。