兄達はスーパードクターズ2 (ページ28)

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マイコプラズマ肺炎6 ページ28

和サイド

潤にAが喘息の発作を起こしてると聞かされ飛び起きた。

おそらくここ最近の咳で気管支が刺激され体力も弱っているときだったから
しばらく落ち着いてた喘息発作がでたんだろう。

急いで潤の部屋に行くと、ベッドに腰かけて肩呼吸してるAがいた。
目も涙目になっている。

あらら、だいぶ本格的な発作がでちゃったみたいだね。

「あらーAだいぶ苦しそうだね。大丈夫だよ、すぐに楽にしてあげるから。」

そう言って、Aの横に座り手に触れると冷たくなってる。
酸素うまく取り込めてないね。

「だいぶぜーぜーしてるね。急に始まったの？
ちょっと胸の音聞くから、力入れないで楽にしててよ。」

そう言っても、答えるのもつらいのか、こくんとうなづき
必死に息を吸い込もうとするA。

「力入れると余計しんどくなっちゃうから、ほら力抜いてー。
そうそう、その調子。」

聴診している間に、潤が翔兄を連れてきてくれた。
ちゃんと必要なものを揃えてきてくれた翔兄はさすが救急ドクター。

翔「あらあら、結構本格的だな。中発作だよ。
ここからでもぜーぜー聞こえてるよ。肩呼吸もしてるし。」

そう言って、床に座ってAの手を握り脈をみている。

翔「手、冷たくなってる。脈は100くらいだね」

聴診器を首にぶら下げ、リリーバーの準備をしていると
翔兄がちょっと貸してと言って、聴診器を取りAの胸の音を聞き始めた。

「かなり気道狭くなってる感じでしょ？ちょっとサルブタモール吸入で
様子見て、その後点滴しておこうと思うんだけど。」

翔「そだね、ここまで狭窄起こしてると吸入だけだと改善に時間かかるかもね。
まあ大丈夫だと思うけど、万が一のときのためにアドレナリンも用意しておくね」

さすが、救急医はどんな状況にも対応できるように準備するんだね。
良かった、翔兄が今夜家にいてくれて。