兄達はスーパードクターズ2 (ページ16)

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貧血(潤)5 ページ16

潤サイド

なぜか和兄の診察室に連れてこられて、ベッドに横にならされた俺。
でもふらついてたから横になれてちょっとうれしかったりする。

どうやら和兄に俺の採血させるために雅兄は俺をここへ連れてきたらしい。
確かに和兄の採血上手だもんな。
ていうか、つまり貧血だってバレバレってことだな。

ベッドに腰掛けて、
ちょっと心音聞かせてねと言って、
和兄がタイを緩めて聴診器を当ててくる。

動悸してるし、きっと雑音も聞こえてるんだろうなーと思っていたら
案の定、シャツのボタンを外して丁寧に聴診を始めた。

ある場所で和兄の聴診器を動かす手が止まった。
しばらく集中して聞いた後に
そして、ザーザー言ってるって。
はい、わかってました。

その後、血管が浮き出にくかったにも関わらず、
採血を一瞬で終わらせてくれた和兄。
本当に上手だよね。あっという間だもん。
患者さんにも負担かけなくて良いよ。

これが雅兄だったらどうなっていたか。

そしてその後なぜか雅兄までが
聴診器をあてて俺の心音を聴いている。
抵抗する力も残っていないのでされるがままだ。

でも、横になるってこんなに気持ちよいんだねー。
このままちょっと寝たいな。

和「潤？起き上がれそう？まだフラフラするかな。
午後診まで時間あるからちょっと点滴していくか？」

その言葉に甘えて俺は点滴をしてもらうことにした。

その後、30分ほどベッドに横になって
隣にいてくれてる和兄と雅兄の声を聞きながら目を閉じていた。

和「はい、終わったよー。
少しは楽になったんじゃない？顔の血色も良くなったよ。
今日一日はあんまり無理しないようにね。
立ち上がるときも急に立つとそのまま倒れるかもしれないから
ちゃんとゆっくり、物につかまりながら立つようにね」

「はーい。ありがとう。だいぶましになった。
頭もすっきりしたよ。」

和兄にお礼を言って雅兄とまた来た廊下を戻っていった。

また助けてもらったな、兄貴たちに。
もう倒れたりしないように、鉄分の多いものしばらく集中して食べるぞ。