優side 送るよ ページ7
「それでねぇ!?もう高校の時の元カレがさあ…!」
優「うんうん、でもこんぺい、その話さっきから5回目。」
「そんなにしてないよぉ」
目の前の彼女は、記憶が残る程度に酔いつぶれている。
焼酎3杯ででこうなってしまった辺り、お酒は強い方ではないのだろう。
それなのに誘ってしまった自分に、後ろめたさを感じないわけでは無かったが、いつもは見せない姿を見ることができて、ちょっぴり嬉しかったりもした。
優(あのシルクってやつは…この姿、見たことあんのかな)
ああ、できることなら、このまま連れ去ってしまいたい。
そうすれば、シルクに触れられることも無いのに。
「優さあん」
優「…何?」
俺は彼女の言葉で現実に引き戻された。
「今何時ぃ、」
そういえば長いこと時計を見ていなかったな。
こんぺいの要望に応えると同時に、自分の確認のため、変えたばかりのiPhoneの電源ボタンを押す。
時刻はAM1:25。
かれこれ二時間は飲んでいたようだ。
優「1:25だよ、もう帰る?」
惜しいことには惜しかったが、女の子をいつまでも帰さないのは気が引けた。
「ん、帰る」
そう言ってコートを着だすこんぺいだが、酔っているため、袖を通すことすらままならない。
後ろに回ってサポートしてやると、少しか満足気な笑みを浮かべた。
このまま歩かせるのも何だな、と思ったので、キャップとだて眼鏡をつけ、更にマスクという重装備で、彼女をおぶることにした。
店の外まで手を引き、「ほら、」とかがんで背中を向ける。
うとうとしかけているこんぺいは、素直にその動作に従った。
「寒いね」
優「ちょっとねー」
夜の静かな空気の中、こんぺいはむにゃむにゃと喋る。
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未人 - かなやんさん» これからもよろしくお願いいたします! (2017年3月29日 21時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - はい!初のコメントです!いえいえ!! (2017年3月29日 21時) (レス) id: 8229cd8f04 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - かなやんさん» 初のコメントですね!ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2017年3月29日 20時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - 更新たのしみにしてます!応援してます! (2017年3月29日 19時) (レス) id: 8229cd8f04 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - 凜ちゃん 【凜松チャンネル】さん» 泣かないで下さい〜!これからも応援してあげてくださいね! (2017年3月25日 10時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年3月4日 17時