検索窓
今日:7 hit、昨日:36 hit、合計:304,132 hit

シルクside 信じられなくてごめん ページ36

俺は間違ってた



俺が間違ってた



俺がもっと疑うってことをしていれば



俺がもっと、Aのことを信じていれば




こんなに好きで



こんなに大切なのに




どうして手放すことができただろうか?









マサイには本当に感謝しなければならない。









久しぶりにうっすらと積もった雪が溶けかかったアスファルトの道を、ひたすらに蹴る。









そして一分後、目的地は、俺の目の前にあった。






ピンポーン






っああ、この時間がもどかしい。





Aが出てきたら、まず謝ろう。



そして、なんで俺の事信じてくれなかったんだって言って、




それから



それから









世界中の誰よりも強く、優しく、愛を込めて





抱き締めよう。









そんな事を考えていると、目の前の扉がガチャリと音をたてて開いた。






シルク「A、」







気付いたら、今さっき考えていた計画なんて、無視していた。






俺の腕の中に、近いけれど小さなAが収まっていた。








シルク「ごめん、ごめんな、本当にごめん、」




そう、何度も繰り返す。






「もういいよ、シルク」





謝っても無駄だったのかと、一人落胆して身体を離そうとすると、それをAが拒んだ。



俺の背中は前方にくい、と寄せられ、再び身体同士が密着する。






「私の方こそ、シルクのこと、信じられなくてごめん、」









言われてしまった。




あぁもう、本当にこいつは。






俺の計画を全て狂わせていく。






そんな抱き締めたくなるような顔してるから悪いんだ







首の辺りが冷たい。





目の端で見ると、Aは泣いていた。




シルク「っは?っおい、」




そう声をかければ、彼女は首を振るだけだった。






この涙は、悲し泣きじゃない









理解した俺は、黙ってAの頭に手を置いた。

大人扱い→←マサイside 我に返れ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (139 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
333人がお気に入り
設定タグ:Fischer's , フィッシャーズ , シルクロード   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

未人 - かなやんさん» これからもよろしくお願いいたします! (2017年3月29日 21時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - はい!初のコメントです!いえいえ!! (2017年3月29日 21時) (レス) id: 8229cd8f04 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - かなやんさん» 初のコメントですね!ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2017年3月29日 20時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - 更新たのしみにしてます!応援してます! (2017年3月29日 19時) (レス) id: 8229cd8f04 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - 凜ちゃん 【凜松チャンネル】さん» 泣かないで下さい〜!これからも応援してあげてくださいね! (2017年3月25日 10時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/  
作成日時:2017年3月4日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。