通じ合えた ページ22
シルク「俺が怒ってたのは、誤解ももちろんあったけど、それ以上に、嫉妬が大きかったんだと思う」
嫉妬…?
シルク「だって俳優の方が、一般人の俺より知名度高いし、金だってあるし、顔だって整ってるし。俺はそんな奴に、Aを取られる気がして、ただ怖かった。」
取られる気がしただなんて、そんな風に思ってくれてたの…?
「…ごめんっ…」
シルク「いやなんでお前が謝んだよw」
だって申し訳ない。
悩んでたのは、私だけじゃなかったんだ。
「シルクがそんな思いしてるのんて、知らなくって……」
シルク「あーもう、泣くな泣くな!w」
密着していた身体を離し、シルクは黒パーカーの袖で私の目元を拭う。
いい匂い。
シルク「これからは、俺が守るから」
そう言って、シルクは私の両手を角ばった手で包んだ。
温もりが暖かくて、心臓が騒がしい。
シルク「どんなにしつこいストーカーがいても、どんなにうぜぇマスコミがいても。俺がいれば大丈夫って、そう思わせてみせるから」
「もうそんなの思ってる」
シルク「じゃあ有言実行させてみせる」
私が言ってから、シルクは即答だった。
自信満々に笑う彼の笑顔は、私の心を毎回鷲掴みにしていく。
シルク「だからもう、俺の側から離れんな。じゃないと、何かあっても守れねぇだろ」
「…うんっ…!」
離れない。
離れないよ。
だって、せっかく想いが通じ合ったんだから。
少し上を向いたところにあるシルクの顔。
ぼーっとしていると、私は知らず知らずの内に見つめる形になってしまっていたらしい。
シルクが恥ずかしそうに言った。
シルク「あー…あと。」
今の私はきっと、きょとんとしているだろう。
シルク「俺の彼女って証に。」
「っなn…」
言いかけたところで、唇には柔らかいものが当たった。
シルク「今はまだこれだけだけどさ。いずれは、その、な?」
耳まで真っ赤にして言うシルクは、可愛い。
でも言ったら怒られるので、黙っておこう。
それに
私も人の事、言えたもんじゃないし。
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未人 - かなやんさん» これからもよろしくお願いいたします! (2017年3月29日 21時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - はい!初のコメントです!いえいえ!! (2017年3月29日 21時) (レス) id: 8229cd8f04 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - かなやんさん» 初のコメントですね!ありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2017年3月29日 20時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
かなやん(プロフ) - 更新たのしみにしてます!応援してます! (2017年3月29日 19時) (レス) id: 8229cd8f04 (このIDを非表示/違反報告)
未人 - 凜ちゃん 【凜松チャンネル】さん» 泣かないで下さい〜!これからも応援してあげてくださいね! (2017年3月25日 10時) (レス) id: 667be68691 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mijinnhomupe/
作成日時:2017年3月4日 17時