宝物×宝物＝ part２ (ページ19)

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誤解を解かなくちゃページ19

昨日しっかり、一晩考えた。

どう言えば、シルクにわかってもらえるか。

そしてどう言えば、シルクに想いを伝えられるか。

「…よしっ、」

真剣な眼差しで、鏡の中の自分を見据える。

きっと大丈夫だ。

わかってくれるはず。

ちゃんと、シルクの誤解を解かなくちゃ。

ンダホが先にシルクの家にいて、鍵を開けておいてくれるとのことなので、インターホンはこの際無視だ。

ンダホ『いらっしゃい(小声)』

「、ありがと、」

リビングにいたンダホとはそれだけで済まし、シルクのいるという寝室のドアの前に立つ。

ｺﾝｺﾝ

木を叩く軽い音が鳴る。

「…シルク、」

だが、返事はない。

「ちゃんと、しっかり、話したいから来た。」

怖がっちゃダメだ。

恐れてはいけない。

あの人は絶対に、失ってはいけない人。

きっと、運命の人。

「…入るよ？」

許可はなかったので、恐る恐る部屋に足を踏み入れる。

彼は背中を向けて座っていた。

すぅっ、と軽く息を吸い、声を出す。

「これから言うことは、全部本音だから」

またしても返事はない。

もういい、仕方がない。

こうなったら、わかってもらえるまで話すのみだ。

私には、それしかできないのだから。

「優さんと一緒に家まで帰ったのは事実。でも、それからは何もない。」

とここで、一呼吸置く。

「私はメンバーを裏切るようなマネは絶対しないし、もし仮にしたとしても、潔く謝るよ。でも、今回は本当に本当に違うの。」

お願い、わかって……

「所詮はYouTuberとか、そんなこと一度も思ったことない。もし飲んでるときにシルクがいたら私、120％シルクと帰ってたよ？」

少し口を滑らせたが、今はどうでもいい。

私の思いは、伝わっただろうか…？

すると、今まで黙っていたシルクが、やっと口を開いた。