7．わたしの背後霊 研二くん【警察学校組】

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あの後、光彦くんと元太くん、歩美ちゃんと私、そしてコナンくんだけの三手に別れた私達は、早速船内に仕掛けられた爆弾を探していた。




でも薄暗いからか全然見つからない。


コナンくんはこの辺だって言ってたんだけどなぁ。








＿＿＿ガタッ









「きゃっ！」


「わっ！大丈夫歩美ちゃん？！」



「も、物音がしたからびっくりしちゃった……」









機械の音なのか、誰もいないところから音が鳴って、少し後ろを歩いていた歩美ちゃんが小さく悲鳴を漏らす。




急だったから、物音じゃなくて歩美ちゃんの悲鳴にびっくりしちゃった。



でも、そうだよね。

こんなに薄暗かったら、誰だって怖いに決まってるよね。








「歩美ちゃん、ここからは私と手繋ご！」


「え、でも……」







良いのかな、と言いたげな歩美ちゃんと目を合わせながら、私は照れ臭そうに笑ってみせた。








「私、ちょっと怖くなってきちゃったの。だから歩美ちゃんが手を繋いでくれたら、すっごく安心できるんだけど……ダメかな？」




「っ、ダメじゃない！全然ダメじゃないよ！！歩美と手繋ご！Aさん！」


「えへへ、嬉しい。ありがとう、歩美ちゃん」









絡まった歩美ちゃんの右手は、私の左手よりも一回りくらい小さくて。



掌の暖かさを握りしめながら、何かあったら歩美ちゃんは絶対に私が守るんだって、そんな決意を固めた。





それから暫く二人で辺りを散策していると、漸く一つ目の爆弾を見つけることが出来た。


けどまさか、こんな細い鉄筋を渡った先にあるなんて。








「歩美ちゃんはそこで待ってて、私見てくる」


「うん、分かった。気をつけてねAさん」








一旦歩美ちゃんと繋いでいた手を離して、左足を鉄筋に乗せてみる。



安定はしているけど、一歩でも踏み外したら骨折では済まない気がする。









「……」









鉄骨の幅ギリギリの足を見て、ごくりと息を呑む。





……ダメダメ、こんな弱気なこと考えちゃ。


研二くんが居なくたって頑張るって決めたんだもん。






今ここで頑張って、元気に地上に帰って、それで、みんなに自慢するんだ。




私、一人でも強いんだよって。









「つ、着いた……！」









爆弾の前まで来て、ふぅっと一息。



確か、爆弾を見つけたらまず、コナンくんに知らせるんだよね。


そう思って写真を撮ったところで、ふと爆弾の形状に見覚えがあることを思い出す。





そういえばこれ、前にじんぺーちゃんに解体の仕方教えてもらったかも。









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