好きか、嫌いか、 Y.T 【7】

#308 ページ8

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場所わかる？って聞いてきたのに
お手洗いまでの道のりをずっと前を歩いてる裕太


そしてお手洗いとは違う通路にスっと入った




｢裕太っ、ありがとう｣


玉『何捕まってんだよ』




ちょっと呆れた声で言うから
シュンとなって下を向いた




玉『大丈夫か？何もされてない？』


顔を見ると凄く心配そうな顔してて
その優しさにギュッと胸が締めつけられる


｢うん、大丈夫｣


玉『ならいいんだけど。
早く戻っておいで』


｢･･･え？｣


玉『近く居ないと落ち着かないわ』


｢ちょっと、まって、、裕太！？｣





手を握られてそのまま宴会場まで歩くから
必至に後ろからついて行ったけど
だんだん大きくなるみんなの声
手を繋いだまま入ろうとするから思いっきり引っ張った



玉『なに？』


｢このまま入ったらヤバいじゃん！｣



チラッと握られたままの手を見ると
さっきよりも強く握られてる
どう考えてもこのままなんてダメじゃん



玉『みんな見てないから』


｢絶対うそ｣


玉『ほんとだって。試してみる？』




私の答えを聞く前に
結局そのまま手を繋いで宴会場へと入った裕太


私は気が気じゃなくて
周りをキョロキョロと見回した




玉『堂々としてて
ふつーに歩いてればいーから』



裕太に言われた通りにしてみたけど
でも、どうしても、心臓がもたないよ







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