好きか、嫌いか、 Y.T 【7】

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鈴『あ、ごめっ
わざとじゃ、なくて！』


なんだか盗撮しちゃった気分になって
めちゃくちゃ謝った




鈴『すぐ消すからっ！』


玉『別に、大丈夫だよ…』


鈴『本当にごめんなさいっ
知らない人に撮られるなんて気持ち悪いですよね』





カメラのボタンをピッピッて押すけど
焦ってるのか間違ったのばっかり押しちゃって
“裕太”くんの写真に全然たどり着けない



鈴『ごめんっ、ほんとに
後でちゃんと消すから！』



玉『ほんとに気にしないで
じゃあ、、』




ピッピッピッ




鈴『あ！あった！
裕太くんの写真！』



玉『…え？』





屋上を出ようとするその背中が止まった





玉『名前…』


鈴『…名前？
あっ！』



心の中で何度も呼んでたからつい言葉に出ちゃった…





鈴『この前、教室でお友達が呼んでるの聞いて…
貸してたCDの話で…』


玉『あー、結城かな
うるさいやつでしょ？』


鈴『えーーっと、明るい方ですね』


玉『んははっ
聞い使わなくていいよ
うるっさいやつだから笑』




友達の話になるとこんな楽しそうな顔するんだなぁ






そんな出会いから1年後


2年生になった私たち


裕太は私の横でも同じような笑顔を見せてくれるようになった









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