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引かれる腕と足元だけを見て
ただただ促されるままに歩いてく
さっきの控え室から少し離れた部屋に入ると
掴まれてた腕がパッと離された
『なんつー顔してんだよ』
「北山さん…」
顔を上げれば半ば呆れた顔でこっちを見てる
北山さんがいた
北『仕事中はあんなテキパキしてんのに
玉のことになるとこんな脆いのな』
「………」
何も言い返せなくて
上げた顔をまた下に向ける
北『で、何がそんな不満なわけ?』
「別に不満なんてっ」
北『無いって言いきれんの?』
言い返そうとまた顔をあげるけど
何も言い返せなくて言葉に詰まった
「ただ…」
北『ただ?』
「自分の名前が出たから動けなくて…
それだけです」
北『あっそ。
ほんとにそれだけなんだな?』
「そうですよ!」
必死に誤魔化す言い訳に
北山さんが悪いわけじゃないのに
強くなった語尾
それに対して怒るわけでもなく
じゃあ戻るか、って頭撫でてくれて
今通ったばっかりの道を戻った
それだけだって言ったのに
まるで鉛のように重くなった足取り
とぼとぼと北山さんの後ろを歩いた
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えり(プロフ) - tomoさん» コメントありがとうございますー!凄く嬉しいです!!レイさんが何らかの波乱を生み出してくれるはずです!笑 正直まだ何も決まってないです笑 この先も読んで下さると嬉しいです♪またコメントお待ちしてます! (2020年7月4日 0時) (レス) id: 7410ca554b (このIDを非表示/違反報告)
tomo(プロフ) - えりさんこんにちは!めちゃくちゃ気になります!レイさん―-今後めちゃくちゃ気になるので楽しみに待ってますね (2020年7月2日 16時) (レス) id: a17a3b0e13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えり | 作成日時:2020年5月10日 16時