好きか、嫌いか、 Y.T 【7】

#326 ページ26

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♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜




聞きなれた音楽が耳元で響いて
その音でまだ眠い瞼をそっと開く



ディスプレイの明るさとは違う
カーテンの隙間から差し込む光に
さらに瞼が重くなる




♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜






一度止まったのにさっきよりも長くなる着信音






「もうっ
こんな時間にだれ！？」



無視しようかと思ったけど
時計はもう10時を過ぎてて
全くもって常識の範囲内の電話にちょっと反省しつつ
スマホを手に取った





「もしもーし」


南『もしもし唐沢ちゃん？
出るの遅いわよ！
というかその声…今まで寝てた？』


「はい…つい寝すぎちゃって」


南『あらごめんなさいね』




絶対ごめんなんて思ってない南田さんの声
んーって伸びをしてからまたベッドへと倒れこむ



南『ツアー大成功だったみたいね
水野君からも連絡来たわよ』


「おかげさまで。
とても素敵な経験になりました」


南『それなら良かったわ
DVDでたら買わなくちゃ♪』


「それあたしも思いました！
会場の様子ってほとんど見れてないんで
DVDでたら絶対買おうって思ってて」





他愛もない会話で盛り上がって
あたしが抜けてる間にこんな商品入ったんだよ、とか
あそこに新しいカフェできてー、とか



「ところで南田さん、何の用事だったんですか？」


南『そうそう！
こんなくだらない話してる場合じゃないのよ』




くだらないって(笑)



南『実はね…』







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