天然悲劇のヒロインなんて・・・5【稲荷崎】

不真面目な後輩ちゃん ページ18

紅林｢助けてぇぇぇ!!｣


私のほうに寄ってきては突然SOSを求める紅林さん。
どうしたん？と聞かないでも理由がわかる
どう考えてもアソコに居る1年生だ。



紅林｢なんか、今年の1年生は全員じゃないんですけど、あーいう人が多いんです｣


『それは面倒臭いね』


紅林｢先生の前だけいい子ちゃんやって、先輩や生徒の前では言う事聞かんし、バレー部カッコイイだのなんだの...｣




出たバレー部。
バレー部は顔面偏差値高いもんね
て言うかそれならギャラリー行けやって話し
だけど、吹部で応援行ったりする方が認知されやすいからと、吹部に入ったらしい。




『動機がクソやな』


紅林｢ですよね｣



多分こういうのは直接言っても解決しないよね
じゃあ部活を辞めさせる？
でも、私たちにそんな権限は無い
ならやることは一つ



『紅林さん、ちょっとええ？』




私は5秒で考えた衝動作戦だけど、それを伝えた



紅林｢了解です！それ、今日やりますか？｣


『うーん、早い方がいいし今日やろっか。』




部活が終わった後、私と紅林さんは不真面目な1年生を体育館裏へ呼んだ。









.



1年｢先輩二人して何ですか？｣



1年｢私たちをリンチするつもりですか？｣



リンチ、言い方あれだけど確かにそうかも
精神的にリンチにしたげる




『まぁまぁ、お話しようよね？
なんでさ、部活あんな不真面目なん？』



知ってるけどね、聞いてみたの



1年｢えーだって！バレー部と1番関わり持てるの吹部じゃないですか！ほら、3年生の環先輩とか、可愛くて私好きです！｣



環君...、可哀想に。
あんな正直ないい子がアンタらに好かれるなんて



1年｢この前の練習試合カッコよかったですって言ったら｢ホンマに！？超嬉しいんやけど！｣ってね！男ってチョロいもんですよ少し褒めれば...｣




ドンッ




『え...』




環君の事を玩具みたいに言った女の子は突き飛ばされた。何人かの女子も驚いてる勿論私も





紅林｢それ以上、環の悪口言わんで｣




紅林さんの、冷たい何処か怒りの籠った声が体育館裏に静かに響いた。

化けの皮がはがれた→←作者から【感謝】

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