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「継ぐ…って、何ぶっとんだ事言ってんのよ」
「それがそうでもないのよ」
「?」
「ラクサスはマスターの実の孫だからね」
「えーーーーーっ!!?」
話題を変えるように、ラクサスの最後の言葉に触れたルーシィ。どうやら、知らなかった様子の彼女は、驚いたように目を丸くしながら声を上げた。
「だから…マスターが引退したら、次のマスターはラクサスの可能性はすごく高いの」
「そ…そんな……でも…あたしは嫌だな…仲間の事をあんな風に思ってる人がマスターになるなんて」
「だからマスターもなかなか引退出来ないんじゃないかっていう噂なの」
「あの人がマトモになるのを待ってるって訳?」
「あくまで噂よ。実際、時期マスターの話なんて一言もマスター本人はもらしてないし」
Aはラクサスの優しさも知っているから、心の底から彼を嫌いになる事は出来ないと前に言っていたけど。( あれは彼なりに心配してくれてたのかな… )
「あんの…ヤロォ…」
「もういい……彼奴に関わると疲れる。それより、どうだろう。仕事にでも行かないか?」
「え?」
「勿論、グレイとルーシィも一緒だ」
「え!!?」
「はい!!?」
「
「え?」
エルザの提案に三者三様の反応。全員、驚いているようだけど…ルーシィとハッピーは喜んでいる様子。それを他人事のように目を向けていれば、急に矛先を向けられて、さっきとは別の意味で驚く。
「で、でも…A居ないし…」
「なら、Aも誘ってみよう」
ラクサスが言った、本当の姿を見せないと言う意味深な言葉。気にならない筈はないだろうにそれでも誘ってくれるエルザに思わず顔が綻ぶ。今日は難しいだろうが次回にはと言ってくれた彼女にこくこくと頷いた。
「妖精の尻尾最強チーム正式結成だー!!」
「いいぞー!!」
「てか、ルーシィ…最強…か?」
「オレはアクエリアス出されたら、勝てる気しねえ」
「た……確かに…」
「お前らが最強だー!!」
( 何かサラッと失礼な人いる… ) 確かに
「「こ……こいつと…」」
「不満か?」
「「いえ、嬉しいです」」
( 意思弱…! ) あっさりと声を揃えたナツとグレイに驚きながら、心の中で突っ込む。そして今日はおやすみの私を抜いて、向かった先の街で半壊させたと聞くのは、その直ぐの事だった。
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ツバキ(プロフ) - 月の雫(ムーンドリップ)が月の雫(ムーンドロップ)になってますよ! (2019年9月23日 20時) (レス) id: 38cae1e3e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗葉 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/F0OOQB
作成日時:2019年6月10日 21時