FAIRY TAIL - 蒼穹の巫女 - (ページ43)

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第8話：NEXT GENERATIONS. （ 1 / 5 ）ページ43

マスターの超魔法・妖精の法律(フェアリーロウ)で決着が着いた幽鬼の支配者との抗争。勿論、抗争中が一番大変だったのには変わりないけど…その後も地味に大変で。

話を聞き付けたらしい評議院傘下のルーンナイトが沢山やって来たり、軍の駐屯地に連行されて一週間も取調べを受けさせられたり。

勿論、状況証拠や目撃証言は全てファントムの襲撃を立証していたから私達、妖精の尻尾は無罪。幽鬼の支配者にはギルド解散、ジョゼは聖十の称号剥奪という処分が下った。

ギルドの復旧作業も徐々に進み、今日からは仮設の受付カウンターで依頼の受注も開始。普段は酒飲んでばかりの大人達がはしゃいでいたのにはちょっと引いたり。

「ミラちゃん、ジュースくーださいっ！あ、ルーシィにプルーも居る」
「はいはーい」
「ププーン」

エルザに頼まれた木材をハッピーと共に運び終えた後、ミラちゃんにジュースを貰いに行けば、カウンターにはルーシィとプルーの姿。ミラちゃんの許可を得て、プルーのようにカウンターに直接座り込んだ。

「あ、アクア。そう言えば…Aさんとは連絡取れたの？」
「うん！マスターに許可貰ったから、森林浴しながら沢山寝るって言ってた」
「そっかあ、助けて貰ったお礼言いたかったんだけどな。この間のガルナ島の一件のお礼もまだ言えてないし」

ルーシィにあの姿 ── Aから翼の生えた姿を見た事を皆には内緒にするようにお願いしたのはファントムのギルドから抜け出す時のこと。

最初は不思議そうだったけど…彼女が訳ありだったように、Aにも事情が有ると察してくれたのか誰かに話す事はせずに居てくれたようだった。( 物語に出て来る女神様みたいだったと言ってくれた時は思わず私が嬉しくなったけど )

「いつの間にか姿消してたものね。…横笛の音色は聴こえてたから、きっと近くには居たんだろうけど」
「嗚呼、あれもAさんだったんですか？まるで心も身体も癒されるような素敵な音色で。また聴きたいなあ」

思い出すように目を閉じて恍惚とした表情を見せるルーシィに、ミラちゃんと顔を見合わせて小さく笑う。私とミラちゃんは知っている。その音色が本当に身体の傷を癒し、心をも落ち着かせる効果を持っている事を。

「あ！お礼で思い出したけど、ロキは居ないんですか？」
「あーあ…ルーシィもとうとう、ロキの魔手に掛かっちゃったのね」
「違います！！何か…鍵見つけてくれたみたいで…一言、お礼したいな…って」

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