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「ミツ、大丈夫そう?」
「うん。多分。」
具合が悪い訳じゃなさそうだ
うちに帰ってきたら、思いっきり甘えさえてやれば元気になるだろう
そう思いながら、元いたソファに腰かけた
じっと俺を見つめてる玉
「……どうした?」
「いや…会話の中身はラブラブなのに、随分と見た目は淡白なんだなぁ…と…」
「これが5年の安定感なんですかね…」
「え?どういう事?」
「んふふ。いや、ずっとニカ千のラブラブ見てたからさ、太輔達との温度差が激しんだよ。」
「5年前だったらさ、ああ言うシチュエーションになったら、ガヤさん、絶対チューの一つくらいしてたよね?」
「うん。何ならそのまま連れて帰ってたな。」
「俺達も5年後、あんな風になってんのかな…」
「あんな風って何だよ。」
遠くを見つめるニカに思わず苦笑いした
「ね、ガヤさんさ、最近ミツとデートした?」
キラキラお目目でワンコみたいに擦り寄ってくる千賀
「んー、デートかぁ…。」
「一緒にご飯食べに行ったりとかさぁ。」
「ないなぁ。毎日うちで一緒に飯は食ってるけど…。第一、俺らが一緒にいたら、大騒ぎになるっしょ。」
「確かに。今じゃ、ちょっと目合わせるだけで、ファンの子達大騒ぎだもんね。」
公共の電波では、藤北の絡みは少ない
今ではそれが戦略になっているから、うかうか2人で並んで外なんて歩けない
「じゃあ、おうちデートは何してるの?」
おうちデート…
千賀…お前はホントに乙女だな…
「んー、一緒にDVD見たり、ゴロゴロしたり…」
「うんうん。」
そのキラキラな目は何を期待してるんだろう…
「で、そのまま流れてエッ チする。…それくらいかな。」
「……え?…それだけ?」
「それだけって…他に何があんの?」
「……じゃ、じゃあさ、最近2人でドキドキとかワクワクした事は?」」
「エッ チする時かなぁ。宏光の可愛さに毎回ドキドキする。」
俺を見上げるうるんだ瞳の宏光は、天使よりも可愛い
これは、5年経った今でも変わらずドキドキする
自信を持って答えたんだけど…
「その真顔が逆に引くわ…。」
「なんか…性 欲だけは衰えない熟年カップルみだいだね…」
「…」
俺の発言に皆が一斉に笑顔を失くしていた
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作者名:MISA | 作成日時:2015年11月1日 21時