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「わた、今日行ってもいい?」





今日で4回目の写真選び

今日からまた宏光は、別宅に寝泊まりだ

明日は打ち合わせの日だし、今日中に選ばなきゃ





「もちろん。そろそろ何とかして欲しいからね。うちのリビング。」





渉の目、やっぱり笑ってない…





仕事終わりに渉の家に行く





「お邪魔します…。えっと…これ、お土産です…」

「え、何?…あっ!これ、俺最近ハマってんだよ!」





はい、知ってます

あなたのご機嫌を取る為にリサーチしました…





「ごめんね。今日はちゃんと選び終えるからね。」

「あぁ、そこに置いてるから。」





テーブルにはきちんと整理されたアルバムと宏光の写真

なんだかんだ言っても渉は、大切に扱ってくれている





残りわずかなアルバムをめくり、お気に入りの中のさらにお気に入りを選別していく

最終的に残ったのは、可愛い写真が20枚とカッコいい写真が13枚

やっぱり俺は宏光の可愛い表情が好きみたい





「ここからさらに最上級を選んで行く訳ね…」





選んだ写真をテーブルに順に並べていく





「…なんか…俺、またミツの夢見そうだわ…」





ウンザリ顔でダイニングに逃げようとする渉を必死で捕まえた





「待って!今日で最後だから、相談に乗ってっ!」

「えー。もうどれでもいいじゃん。俺、ミツの写真見過ぎてどれも同じに見えてきたよ…」

「同じじゃないでしょ!ほら、ちゃんと見てっ!この写真とこの写真じゃ、可愛さの種類が違うんだよ!」

「分かった、分かった。見てやるから落ち着け。」





一旦キッチンに入った渉は、しばらくして二つのカップを手にして帰ってきた





「ほい。」

「あ、ありがと。」

「じゃあ、頑張りますか。」





宏光の写真を前にして、2人の男が「可愛い」だの「カッコ良い」だの…

普通に考えたら異様な光景だけど、俺達は必死





「やっぱりケーキに乗る訳だし、皆見る訳だから、インパクトがある方がいいよ。」

「インパクト…って言ったら…これ?」





宏光が幼稚園児になってる写真を、摘み上げる

……実は…この撮影の日の夜、宏光に家で着て貰って、楽しい事したんだよなぁ…





「ぐふっ♪わた、俺、これにする!」

「……なんか嫌な予感しかしない…」





もう一枚は、ケーキだからって事で、鼻にホイップ付けてカッコつけてる写真にした

さて、明日の打ち合わせ楽しみだ





.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年11月1日 21時

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