幸せな記念日

１３ ページ13

久々に家で見る宏光の姿

ドラマにコンサートのリハーサル、バラエティにレギュラー番組…





ほんの少し…痩せたかな…





「すぐにご飯作るね。宏光は座って待ってて。」

「え？今日は出前にしない？太輔だって疲れてるでしょ？」





確かに疲れてはいるけれど、宏光ほどではないし、俺の疲れの原因は半分以上がサプライズの準備の疲れだからさ

心地よい疲れなの

それに、今の宏光には出前じゃなくて、ちゃんとした手料理で心も体も満たして欲しい





「俺は大丈夫。簡単なものしか作れないけどさ、宏光の好きなもの作るから。」





宏光お気に入りのスパイシーなソーセージが入ったトマトソースのパスタ

野菜たっぷりのスープと、昨日渉が持たせてくれたお肉のソテーにサラダを添えて…





「うわぁ！すげぇ！美味しそう♪」

「たくさん食べて、疲れ吹き飛ばしてよ。」

「うん！」





頬を膨らませて幸せそうに食べる姿

毎日みたいに見てるけど、やっぱり好きだなぁって思える

最近毎日宏光の事ばかり考えてるからかな

いつもよりも、より宏光の事が、愛おしくて堪らなく思えるよ

俺に企画を任せてくれた5人に、感謝だな…





「太輔？」

「…ん？」

「今、何考えてた？」

「…宏光の事、考えてた。」

「ホント？」

「ホントだよ。宏光の事しか考えてない。」

「……ね、俺が留守の間さ、太輔1人で何してたの？」





ドキッ…！

心臓が跳ねた





「…何…って…。別に…録り溜めしてたDVD見たり、ギター練習したり…」

「…。」

「…どうしてそんなこと聞くの？」

「だって……太輔、俺に何か隠してるでしょ。」





おっと…危ない、危ない

やっぱり宏光は何か感じてる





「隠してないよ。」

「うーん。」

「どうしてそう思うの？」

「だって…太輔なんか変だもん…」

「変ってどこが？」

「どこって言うか…なんかボーっと考え事してたり、俺の事じーっと見て来たり…」

「それは、最近宏光を堪能出来る時間が少ないからさ。会える時に充電しないとね。」

「充電って…」

「今日は、たっぷり宏光で満たしてくれるんでしょ？」

「……そのつもりだけど///」





ふぅ…

なんとか話は誤魔化せたみたい

おまけに可愛い宏光も見れたし♪





「じゃあ、お風呂入れるね！」





お疲れの宏光を癒しながら、俺も宏光に癒されたいと思います！







.

１４（裏）→←１２

→ 目次へ｜作品を作る
他の作品を探す