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「でね、でね、ニカがこれ買ってくれたんだぁ♪」

「もう…それくらいのもんで自慢すんなよ。恥ずかしい…」

「いいじゃん、嬉しかったんだよね、千さん。」

「うんっ!」





ニカに買ってもらったと言うストラップを嬉しそうにプラプラさせて、皆に見せびらかしている千賀

ニカは照れながらも、愛おしそうに千賀を見ていて…

2人の惚気を聞いているメンバーも自然に顔が綻ぶ





「付き合ってどんくらいだっけ?」

「えっと…」

「3ケ月だよ!この間ニカとお祝いしたもん。」

「え?お祝い?」

「うん。3か月記念♪」

「…ラブラブだねぇ。」

「んふふ♪」





今が一番楽しい時だもんな

きっと2人にとっては、毎日が記念日…

キラキラしてるはずなんだ





「太輔とミツもあんな感じだったっけ?」

「何言ってんの。ガヤさん達だってすっげぇ幸せオーラ放ちまくりだったじゃん。」

「そうそう、広い楽屋でさ、小さいソファに2人でギチギチに座っててさぁ…」

「あはは。そんな事もあったなぁ(笑)」

「けど、さすがに3か月記念はしなかったな。」





まるで昔を懐かしむように話していたら、楽屋のドアが静かに開いた





「おはよ…」





ドラマの撮影が始まって、一昨日から宏光は自分のマンション…つまり別宅に寝泊まりしている





「おはよ。…昨日寝れなかった?クマ出来てる…」





ソファから立ち上がって宏光の目の下をそっと指でなぞると、宏光はくすぐったそうに眼を閉じた





「一人で寝るの久しぶりだったから…。良く寝れなかった。」

「寂しかった?」

「ん…」

「だったら、うちから通えばいいのに。」

「でも…」





ツアーの最中でもあるし、仕事も増えて時間が合わない事もしばしば…

宏光自身の体の負担もあるだろうけど、俺に気遣ったりしてるんだろうな…





「撮影、明日で少し落ち着くから…」

「そしたら帰っておいで。ご飯作って待ってるから。」

「ん…」





少しだけ胸に頭を寄せてきたから、そのまま抱きしめて髪を撫でてやった





「ありがと。」





上目遣いに微笑んで、腕をすり抜けて行った宏光をそっと見送った







.

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作者名:MISA | 作成日時:2015年11月1日 21時

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