< 35 > ページ35
＜北side>
会計を済ませ袋に積めると袋は4つになった。
太輔が無駄についでにって日用品まで買うから…。
俺は2袋持って歩き出すと、太輔がそれを取り上げた。
北 ｢ん？なんだよ、持つよ？｣
藤 ｢いいよ、仕事終わりで疲れてるでしょ？｣
北 ｢馬鹿か、これぐらい大丈夫だよ｣
藤 ｢じゃあ、これ持って？｣
渡されたのは太輔の鞄。
北 ｢？｣
藤 ｢中に本入ってるから失くすなよ？｣
北 ｢いや、失くさないけど…あ、おぃっ｣
袋を4つ持ってスタスタと歩き出し、俺はそれを追いかけた。
北 ｢なぁなぁ、持つって｣
藤 ｢鞄持ってるだろ？｣
北 ｢そうじゃなくて、｣
藤 ｢ほとんど俺のもんだからいーの｣
北 ｢でもさ、｣
藤 ｢ほら、また転ぶから前向いて歩きなさい(笑)｣
北 ｢なんだよもぉ…｣
藤 ｢今度は支えて上げれないからさ。ね？｣
そう言って太輔は笑った。
馬鹿…、キュンってしちゃうじゃん…。
北 ｢太輔はさぁ、俺が男だって分かってる？｣
藤 ｢分かってるよ、何急に？｣
北 ｢扱い方が女みてぇなんだよ。お前誰にでもそうなの？｣
藤 ｢どうだろ？気にした事ないな〜｣
って事は誰にもなわけね。
別に俺だからってわけじゃ……あっそ。
藤 ｢急に静かになってどした？｣
北 ｢別に｣
藤 ｢…なんか怒ってる？｣
北 ｢怒ってねぇよ｣
藤 ｢なんだよ、どうしたの？｣
北 ｢どうもしねぇってっ｣
くだらねぇ。
今までこんな嫉妬みたいなのしなかったのに。
距離が近付くってこうゆう事なんだな。
知らなくて良いことまで知ってさ、
これなら前のままで良かったよ。
藤 ｢何したら機嫌直してくれる？｣
北 ｢……だから、怒ってないって｣
困った顔しないでくれ。
こうゆう時どうしたら良いか俺も分かんないんだ。
藤 ｢俺頑張ろ〜｣
北 ｢…なにを？｣
藤 ｢宏光が何考えてるか分かるように｣
北 ｢なんだそれ(笑)｣
藤 ｢あ、笑った！もしかして俺を困らせたかったの？｣
北 ｢違うしっ！｣
藤 ｢なんだ、やっぱまだ勉強不足だね〜｣
なんだよそれ…
勉強してどうすんだよ…
藤 ｢宏光の事もっと知りたいから、これからも色んな顔見せてね？｣
北 ｢…｣
前のままで良かったなんて、やっぱ嘘…
太輔、俺は嘘つきだけどもっと俺を知って欲しいよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 769人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朱蝶(プロフ) - ふじみつさん» ふじみつさん♪こんにちは(*^^*)繰り返し読んでくださり有難うございます、私にとってとても特別なお話なのでとても嬉しいです(*^^*)今お泊まりですか！まだまだワクワクが沢山待ってますね(*´艸`) (2018年9月22日 18時) (
レス) id: fea3ffa764 (このIDを非表示/違反報告)
ふじみつ(プロフ) - こんにちは(〃ω〃) 何度も何度も逢いたくなるこの世界。突然読み返したくなるんです。大好きとしかいいようがありません。今、初めて太輔君のお家にお泊まりしてる所なのに、何だかドバーッと感情が溢れだしました。早くみっ君を幸せにする為に読まなくちゃ！ (2018年9月22日 15時) (レス) id: 67a79b765f (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - 斐南さん» 斐南ｻﾝ♪あはは、コメントの名前見てビックリしちゃいました(笑)今ね、文字とか書き直しもしてますので、もっと読みやすくなると思いますので、また宜しくお願いします(笑) (2016年9月1日 20時) (レス) id: 79dba4bb20 (このIDを非表示/違反報告)
斐南(プロフ) - もう何度も読み返しているのに、何度も何度もここへ来ては同じように感動します。このお話は私の宝物です。本恋を創って下さって本当にありがとうございます！ (2016年9月1日 20時) (レス) id: e9c55da7fe (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - ＼(^o^)／さん» 初めまして、お逢い出来て嬉しいです(*^^*)ﾉﾝﾘｱﾙですが、楽しんで頂けたら嬉しいです(*^^*) (2015年6月2日 19時) (レス) id: 8f5c2f994c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朱蝶
| 作成日時：2015年3月23日 19時
