【 Fisher's 】 おさかなたべたい 、 【 男主攻 】

信用不信 / You × Ma 1-1 ページ6

Ma side -


会話文少なめ


.



意識はぼやけているものの


感覚はある。



手首に冷たい感触。


ふと思い出す 先程の痛み。



突如背後からやって来た 首への刺激。



恐らくスタンガン。



「 ストーカー …か、 」



最近 やたらと差出人不明の メールや


手紙が届く事が多かった。


内容は 「 まさい 」 のみだ。



その事は Aにだけ話した。


一番信用出来るメンバーだったし。



周りを見渡すと 少し暗い殺風景な部屋だった。



日常生活に必要な物だけが置いてある






然し、 ずっと座って寝ていたからか


腰から尻かけてが痛い。


痛みを解す為に動こうとしてもまあ出来ない。



手は後ろに手錠で動かせなくなっている様で。



「 はーｯ … くそ 」



少し遠い所にある ドアが開いた。



犯人を見る為見上げると 、



『 よッ 、 起きたか 』



「 … は? 」



被害の事を相談した Aだ。


いや、 理解出来ない。



『 んはは、 すげえ顔してる 』



なんで此奴は笑ってんだ?


幸せそうに 、 太陽みたいな……



『 いやあー… 嬉しかったよ…
ㅤㅤㅤㅤ俺に相談してくれて 、 』



俺と同じ目線になって


次は狂ったように笑う。


温かみのない笑顔だ … 前のAからは


想像出来ないような＿＿



じわじわと涙が込み上がってくる



『 あっは、 泣いてる所も…
ㅤ笑ってる所も 怒ってる所も、
 全部これからは俺だけが見れんだなあ… 』



よしよし、と 頭を撫でられる。


前に撫でられた時は 心地よかった。


でも 今は怖い。 ただただ、怖い。



… 絶対 、 逃げてやる。




『 … おい、 』



頬を掴まれて 目線を合わせられる


Aの眼は 俺の眼の中心一点を見詰める


一瞬だけ眼を離した。 Aが


ポケットからカッターナイフを取り出す。


かちかち、と刃を出す音が二回続く。



そして ＿＿



頬に刃先を向けて降ろされる。



何も突然の事だったから



痛みはスグには感じなくて



たらりと 血が垂れた事で、



じわじわと 痛みが湧き上がってくる



『 逃げるとか 考えてたろ、
ㅤGPS仕込んでるから無駄だぞ、 』



間をあけて 次考えたらこれだけじゃ済まない、と。



ぞくりと 寒気が背を走る


･


これから起こる事、大体想像はつく。



あれやこれや規制されて生きてくんだろう



_我を忘れない。 絶対に



.



.



.





「 ウワァッハッハ 」




＿＿ 甘く見すぎていたらしい

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